午後7時、美瑛出発。富良野でラーメン食って、走れるだけ走る。足寄のあたりで疲れがきた、30分仮眠する。ぐっすりと30分寝れた、車すごい。
1時になるまえになんとか雌阿寒岳の登山口についた。4時までぐっすりと寝る。着替えたりストレッチしたりして5時に行動を開始する。
雌阿寒岳はさすが100名山だけあって、ピンクテープや登山道の整備がしっかりしている。でも自分より先に上っている人はいない。内心ニンマリ。ごりごりと登っていくと雲海が見えた。
3合目で樹林帯が終わってハイマツ帯にはいった。けどからみつくような枝はかりはらってあるから上りやすい。それを超えていくと岩石地帯へ、この展開がおもしろかった。
それを超えたら「おお!」でっかい火口が見えた。すっげー!
そして山頂へ、誰もいない!チャンスだ!
登りは2時間、くだりは1時間30分、途中すこしだけ休憩した。
いい山だった。
それから温泉はいって帰ろうと思ったら「10時からです」とのこと。時刻は9時前、今日は居酒屋やりたいから温泉はあきらめた、ら、出会いがあった。
「ごめんなさい、清掃中です」と、こっちが営業時間のチェックをしてないだけなのにあやまられる。「どちらにいかれるんですか?」ときかれ、旭川から美瑛へ帰るというと「じゃあ、ほろか温泉ってご存知ですか?」という。
幌加温泉は確か15年前に行ったことがある。秘湯というイメージ、確かに帰り道だった。
「いまは、ボランティアの人も来ていて、耳の遠いおばあちゃんがやってるんです、秘湯って感じですよ!」とおすすめしてくれた、よし、、久しぶりに行ってみよう。
中村屋さんは内装も趣があってよさげだった。今度とまりに来よう、きょうは秘湯だ。
幌加温泉に着く、おばあちゃんがいて「今日は外が使えないから」と500円が400円になった。15年前たしかに来たことがある、歩くたびにそのときの記憶がもどってくる。ここは15年も維持されているのだ。すごい。
湯船は大きなものが3つ。それぞれ泉質が違う。先客のおっちゃんいわく「3つの山から引いているから、ホントちがうんだよ」とのこと。
入ってみた。泉質って良くわからなかったけど、ここのはホント良かった。「あのばあちゃんの旦那が全部つくったらしいぞ」ってマジですか、結構大きな施設だけど、すごいエネルギーだ。
「いまはボランティアが来て掃除してるんだとさ」旭川などからやってきて、この大きな湯船を掃除しているのだとか。すごい。
ココを作ったおっちゃん(故人)いまもやっているおばちゃん、そしてボランティアの人たち
自分は誰かの親切の上に立っている。そのことを感謝して生きて行こうと思った。
帰り、層雲峡のあたりでまた眠気。パーキングで30分寝る。またぐっすりと寝る。眠いと感じたら即効で寝られる車ってすごい。
美瑛に帰ってきたのは昼過ぎだった。ライダーハウスに知らない張り紙があって「ペットボトルを捨てることもできないくせに旅人名乗ってんじゃねーぞ!」というモノだった。
やっぱりそうだ、自分は知らないうちに誰かの親切の上に立っている。たいした掃除もしてない管理人だけど、ホント感謝しています。