「 お世話になりました 」
と最後までいたライダーが出発した。
夏の間ずっといたので、ずっと顔を付き合わせていた。
彼らがいなくなってしまうと、
「 ああ。冬か 」としみじみ感じる。
あの水の凍る白い季節がやってくるんだ。
やってくるなら備えなくてはいけない。
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まず掃除
昼休みの間に帰ってきて掃除をする。
4人の男たちがタコのやうに寝ていた部屋を片付ける。
あらゆる物をゴミ袋に入れて、雑巾をかけた。
昼休みの時間では終わらずに、結局帰ってから1時間くらいかかって終了。
ストーブもつける、まあ手慣れたものだ。
タイヤ交換は何度もやっているから大丈夫だと思ったら、大変だった。
ネットで復習して自分の間違いに気付いてやっと終了、とおもったら
パーツをロスとしていることに気付く。 ブレーキのはどめのような
円筒状の金属なんだけど、夜だから見当たらない。
うわー失敗した、せめて昼にやるべき行為だったなあ。。
適当な代用品をつけて乗り切る。
まあ、こんなことが出来るのも、バイト先が近いからってこともある。
郵便配達だったら旭川に通勤しなくてはいけなかったので、どんなに早くても18:30だったからなあ・・・うんうん、幸せなことだ。
あの時は、旭川近くに小屋を建てようと考えたこともあったなあ。
そんなもう必要なくなった情報だけど、市営住宅だったら4千円しないのが
あったらしい。 市営住宅を探しているライダーから聞いた。
「 風呂なしですけどね 」ってさ。
いや、でも魅力的だなあ・・・ 郵便配達してたら本気で考えたかもな。
でも、入居の条件ってのがあって、うち一つに
「 住宅用施設じゃないところに半年以上住んでいた 」って項目があるらしく、「 今度、市の人が見に来るかもしれません 」ってさ。
わはは、どーぞどーぞ。
って流れができれば皆ハッピーでしょ。
そんなことを考えた一人ぼっちの夜。
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