このブログ記事が話題になってるみたいなんだ。
「 大学に入学したけどつまらないから中退して起業します 」
って若者にたいしておじさん、おばさんたちは
「 それってどうなの? 」ってざわつく。
ざわつくよなあ。
どう電卓をひっくり返してもメリットのある行動とは思えないし、
彼の嫌がっている「 何も考えない『 レールに沿った普通の人生 』」
ってのはレールに沿った人生を送ってる人から見たら
「 馬鹿にすんな! 」ってなるし、
アタシみたいなレールから外れちゃった人たちからは
「 いいよお・・・そのレール。 ・・・良いよお 」って言いたいもん。
まあ、電卓とにらめっこした損得勘定から得られる結論は
数学のテストのように答えは同じ、だからもっとモヤァッ
っとした視点から、アタシもひとつ偉そうな言及をしてみようか。
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視点: そのレールの先には心の崩壊があるか?
たとえば大学を卒業し、がんばって入った優良企業にうつ病の人はいるのだろうか?
これは平均年収や世間体や婚活女子からは無視されている大事なところだよな。
どんなに給料が良くても、鬱になってしまったら大損だろ?
大きい家と、美人の嫁と、かっこいい車と、可愛い子供に恵まれても。
手厚い社会保障と、しっかりとした蓄えと、個人年金での備えも。
「 うつ 」と引き換えにしてまで欲しいのか? 欲しくないだろ?
心の病は完治することのない、深い深いキズだぞ。
もちろん
「 大学にいるから、そんな会社を回避していい会社にはいることができる 」
ともいえる。
「 自分のやりたいことを見つけ、それにあった会社に入るために大学は必要! 」
ってな。
たしかに、この前きた大学生も自然とかが好きな人でさ
「 卒業後は新築の建物とかを建てる前に『 そこに希少な生物がいないのか? 』って調査する会社に入ります 」って言ってたんだ。 全国に二社しかないんだって。
そんな会社に入るためには確かに大学は必要だけど、今回の彼のケース。
このまま、なにも考えずに生きてるような人たちと同じ人生を歩むなんてありえない。
ってなやんでるんだよ。
そのなやみの中で見つけたのが起業って情熱なんだろ。
視点:あなたの欲望はどれだけ深いのか?
アタシの大好きな映画に
ウルフ・オブ・ウォールストリートってのがあるんだ
この映画でさ「 金が欲しけりゃ客をだませ、そうじゃないならマックで働け 」ってあるんだよ。 そりゃみんな金は欲しいじゃない? でも、悪いことをするぐらいならいいやって人は「 マックで働け 」って、まあ、当然だよな。
じゃあ、悪いことをしてでも金が欲しい人ってどんな人か?
欲望っていう情熱があるんだよ。 その人には。
欲望があるから、どんなことをしてもココロは壊れないし、どんな仕事にも耐えられる。
ココロのそこから湧き出るパワーに忠実である以上、ココロは壊れない。
じゃあ、ココロのそこから湧き出るパワーに忠実ではなかったら?
お金も、世間体も、将来さえも別にそんなに欲しくないけど、「 人生 」は欲しいって人。 そんな人に「 とりあえず大学にいて、なるべくいいところに就職をするべきだ 」って言葉は意味があるのだろうかね。
彼は「 人生 」が欲しいんだ。 今見えないところに行き、知らないことを知りたいんだ。
それは絶対、決して、「 レールの上 」からじゃ見ること、知ることは出来ない。
視点:情熱には従うしかない
アタシもレールから外れてしまった一人として
「 いいよお・・・そのレール。 あったかいよお・・・ 」って彼に言いたいけど、
同じように
「 楽しいぞ、それによっぽどのことをしない限り死なないゾ 」って言いたいもの。
どっちなんだよ!
どっちもだよ!
交流分析ってしってるかい? すべての人の心の中には
理性的な大人と
無邪気な子供がいて
彼らが交流( 相談 )した結論が、われわれが
「 自我 」って呼んでいるものなのさ。
どっちも正しいし、どっちもあっていいんだ。
ただ、情熱だけは無視できない。
情熱を無視して生きるって事はできないんだ。 そんなことが出来るやつは死体だ。
力のない目で力のない言葉を喋り、失敗と責任にビクついている死体だ、マックで働け。 心の卑しい女を抱いて、乗り物自慢に明け暮れろ、俺が総理大臣ならなら言ってやるよ「 偉いぞ 」って。 オレの情熱は誰に褒められるわけでもないし、理解されないかもしれないし、法に触れるかもしれないけれど死体になるよりはましだ、死体になるくらいならマックで働くよ。 おれマック好きだし、マックで働いている人を尊敬してるし。
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