ヤドカリ→雪月花廊
ヤドカリの家で起床。薪ストーブに当たらせてもらいながら、少し仕事した。昼近くなり、とん田が営業する前に出発する。天気が良くて気持ちいい。すこし散歩した。
豚丼を食って西へ。今日は雪月花廊に行く。これで、最後だ。今回の旅の最終地点。グーグルマップにナビしてもらったのだが、なぜか有料道路に乗せられた。
雪月は数年前にオーナーのご主人が亡くなってしまったのだ。その思いを奥さんが引き継ぎ営業されている。子供もいるらしい。その状態で宿を営業するのは、とても大変なことだと思う。
宿についた。誰もいない。キャンプしている人がいたので聞いてみたら「中に入って聞いてみたら」ということだった。中に入る。子供がゲームをしていた。声をかけるのは失礼だろう。自由に鑑賞していいみたいなので、てくてく歩く。
郷土資料館が好きな自分にとって、至福の場所であった。それになにより、これを作るエネルギーに圧倒される。 自分だったらと考えた。死ぬまでに、これほど何かを残すことが出来るだろうか?情熱をたぎらせられることは? 故人の思いを感じた。満足したので雪月花廊を後にする。
小樽にちょっと寄り道して、ライダーハウスの場所を確認。小樽ライダーハウスは駅前の超凄い場所にあった。ここまで繁華街が近くにあるライハも他にはない。札幌で車中泊。ここで、この旅も終わり。
車を運転しながら「面白かったー!!!」と何度も叫んだ旅だった。人に話を聞くのは面白い。情報を集めたり、自分の意志を固めることになるからだ。今回のまとめを文章にしてまとめることになるんだけど、良い記事になる自信がある。なぜなら、利用者としてのレビューだけではなく、管理人の言葉を聞けたから。聞いた、聞いた、聞いた。そして喋りまくった。1年前に終わってしまった自分のライダーハウスのこと、昇華しきれなかった思い。聞いてもらった。わかってもらえた。なぜなら、同業者だからだ。すべてのライダーハウスを巡ることはできなかったけど、十分に価値があったと思う。「管理者の横の繋がりができれば面白いよね」と言ってくれた。まったく同じ思いです。ツイッターでライブとか酔っぱらってやってしまったけど、定期的にやれれば面白いコンテンツになるし、危険人物のシェアもできる。三島由紀夫が「若い男のエネルギーを有効活用泉とこの国は亡びる」って言ってるけど、ライダーハウスにはそれがまだある。性欲ギンギン、動く発電所、そのエネルギーを集めてやれば、場所なんて関係なく面白いことが出来る。皆がよりあつまって、面白いと思うことをやる。ずる賢い計算なんて不要だ。ライダーハウスには無限の可能性とエネルギーが詰まってる。個室で1人、引きこもっても何にもなりはしない。それはただの場所移動だからだ。面白い旅には面白い登場人物が必要不可欠だし、ライダーハウスにはその重要なキーパーソンがごろごろいるんだぜ。ライダーハウスはロックだ。ロックンロール。頭の狂った人間の集まりであり、不道徳の象徴であり、善か悪かでいえば悪だ。悪魔は勇気のない善人を笑う。正しさとかに逃げて、自分の意志を捨てた人間を笑う。せいぜい長生きすればいいと牢屋で笑う。ここよりも、狂っていて面白い場所があるなら教えてくれ、すべてのみ込んでやるから。と、俺は思う。