モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

ドローン背負って利尻山登ってきた

憧れの山に登ってきたら、とっても神々しかったです。

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朝4時起床。仕事が忙しかった分、ぐっすりと寝れた。昨日オイルとタイヤを交換してガソリン満タンの車に乗り込む。今回企画してくれたOさんの家にいって、2人を回収。いざ北へ。

 

2人で交代して運転することで、稚内へはすぐについた。フェリーターミナルでぼーっとする。

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8時のフェリーに乗り込んだ。結構な人がいる。

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徐々に近づく利尻山にテンションも上がる。

 

上陸ごまず向かったのはレンタルバイク。

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原付は1時間1000円だった。

安い。

そして急げば一周できる。

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駆け足だったが、ミルピスは飲めた。うまいなあ。

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バイクを返却して、たまたまやっていたうにうに祭りに突撃!

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うに、ビール、焼きタコなどすべて300円の屋台があった。控えめに言って最高。

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午後3時ほど。さすがに登り始めないとやばい。

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登山口のキャンプ場まで3km、タクシーはつかまらない。なので歩くのだが、ぼやっとしてると山小屋につく前に日が落ちてしまう可能性が。そこでヒッチハイクを試みるのだが、自分は「どうせ無理だ」とあきらめていた。Oさんはあきらめなかった。

 

旅館の前に送迎用のバンが止まっていっるのを見て「先行ってて」と一人交渉へ向かう。無理に決まってんじゃんと先に歩き始める。「おーい!」と背後からOさん。なんと交渉成功していた。すごい。

 

そのおかげもあって、日が落ちる前、最高にかっこいい利尻岳を見ることができた。「なんであんなことできるんですか?」と聞いたら「断られても、それだけじゃん」ということ。さすが怪しい電車居酒屋に一人でやってくるだけのことはある。

 

「それに、ポイントたまってるんだよね」とOさん。ポイント?「うん、俺はいままで山でいろんな人をのっけて来たから、そのポイントがきっとたまってるとおもったんだ」登山をしていくと、私たちのような登山客が結構いる。縦走などをしていると特にだ。そんな人にとってふもとの町までおろしてもらうだけでもありがたいと感じるだろう。

 

ポイントかあ・・

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今夜のお宿。

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ああ、日が落ちる。

利尻の山の中で上富良野の多田精肉店の塩サガリを食う。たまらん。

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ここでウィスキーを飲みながら就寝。いつ寝たかは覚えていない、起きたのは1:20

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当然暗い。ヘッドライトを頼りに山頂へ。

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二日酔いでフラフラになりながら歩く。何とか山頂へついた。

 

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山頂で3:30まで粘る。朝日が昇る。「神々しい」という言葉しか出てこない。

 

「神社を作らざるを得なかったのかもな」と思った。海から突き出た利尻山は豊富な水をふもとにもたらす。それが栄養となって良質な昆布が生まれ、それを食べるウニがおいしいから人がやってくる。人間が生み出して、この島にもたらしたものはミルピスとか、50㏄のバイク。神の所業にはかなわない。

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山を下りる。遠くで天国への階段が下りてた。

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朝8時のフェリーで稚内へ。温泉に入って、飯を食う。来た道を車で戻って、美瑛に帰ってきたのは午後5時前だった。

 

ライダーと屈折

1泊2日利尻山弾丸登山から帰ってきた。その日の夜はさすがに体が動かなくて「マスター、今日居酒屋やる?」ときかれて「うん、これから」と立ち上がった瞬間に「ごめん、やっぱむり」と前言撤回。起きているのは意識だけで、体は完全に固まっていた。

自分がいない間にも誰かがやってきて、そして出ていったようだ。貰ういわれのあまり無いお金を「はい、これ」と連泊中のアンコマンとタカちゃんが渡してくれた。「今日居酒屋やすむけど、どうする?」と彼らの晩飯事情を探ると「きょうはジンパです」あ、丁度いいや。「人増えても大丈夫」「ええ、焼き台見つけたんで」「じゃあ、この人まぜてー」「どうぞ」「買い物行く?」「はい」「じゃあ、車だすよ」

と、輪に入りにくそうなご新規さんをのせてスーパーへ。貰ういわれのあまりないさっきのお金を木炭に代えた、あと自分のビール。ライダーハウスにもどって豪快にファイアーしてるとバイト組がぞろぞろ帰ってくる。

なんだかんだと酔っぱらったので会話に絡んでみた。タイで好きだった女に告白しに行ったら男だったという話、金を使いすぎてガソリン代はクレジットで払っているというはなし、ウラジオストクからポルトガルへバイクで走る話、おすすめのサトウキビ工場、南大東島西表島の比較、最近の麦工場の状態「今日はアレしてコレしてあれやってただけです」「それっていつもライダーハウスでやってることじゃん」「時給がでるのが大きく違います」

麦戦士たちが麦工場の真の姿に気づいてきていて、とってもリラックスしてるのが分かる。彼らは最初は緊張していた。仕事を辞めた、仕事をしてない、不安、緊張、対人スキル、それらを抱えていてリラックスどころじゃなかったのではと思う。そんな彼らにとって「麦工場にいけば死ぬことは無い」というライフラインを得たことは大きな事だろう。

仕事を続けるということは、仕事の形に屈折しないといけないということだ。郵便配達には郵便配達をする人の形がある、保険営業には保険営業のカタチ、政治家、大学教授、警察、ヤクザ、コンビニ店員、化学系のメーカー、ライダーハウス管理人、世の中のあまたの仕事にはフレームがあり、その仕事を続けるにはそのフレームに収まらなくてはいけない。

同じ仕事を続けて子供を産み育て定年まで働くというのは称賛されるべき偉業だ。屈折がアイデンティティを犯すまで曲がりくねっていて、そうなったおじさんはちょっとやっかいになることがおおい。

麦戦士はその屈折が(おそらくだけど)少ないのではないだろうか。その人の形のまま、まっすぐやりたい方向へ成長できる。ふかふかの土、さんさんの太陽、水分、栄養、どこかでまた屈折しなければいけなくなるかもしれないけど、人間に必要なのはそんなベースだ。

20年ほど前の麦戦士たち

 

 

Mavic proで映像が転送されなくなったらケーブルを疑ってみて

ドローンの調子が悪くなりました。普通に飛ぶのですが、映像の転送がカクカクなのです。なので見える範囲でしか飛ばせません。

 

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こうなると機能もかなり制限されます。追尾モードなどはできません。それはこのクラスのドローンにとって致命的ともいえます。

 

・・・そろそろなのかな?と思いました。修理に出すにせよ数万円かかるでしょう。風当たりが強くなる前にエンジョイしまくろうと買ったMavicですが、十分遊べたと思います。

 

ドローンがもたらす未来は偉い人が描き始めるでしょう。私のような野良犬はフェイドアウトするフェーズ。うん、後悔はしない。けど一応ググッとこ。

 

映像が転送されない原因として

1、受信するスマホの能力不足

2、転送するデータ量が多すぎる

3、アンテナの方向

4、ハードウェアの問題

5、コントローラーとスマホをつなぐケーブルの破損

 

など、いろいろやってみました。が、よくわからない。きっともう無理なのだと諦めて、今日は天気がいいから夕涼みしてました。

 

雲はステキに流れていて、美しい。ふとこの夕焼けをドローンで納めたくなります。ついでにケーブルを交換してみました。

 

ら、あれ

 ・・・直ってる・・・・

 

つまり問題はケーブルの断線でした。わお、超簡単になおってしまいました。これはドローンの神様が北北海道のマイナーな山頂を映像で納めろ!といっているのかもしれません、すでにNHKがやっているかもしれませんが。

 

 

やり続けることが大事

東京でカメラマンとしてがんばってるアンコマン(あだな)がやってきた。

 

 「バリバリやってんじゃないの?」と聞くと「もうつらいっす、やめたい・・」と弱音。カメラマンと言ってもフリーの立場は大変らしく、体を酷使しまくる毎日だとか。

「マージャンやりにきました」って、下北沢あたりの雀荘に行きなさいよ!と思ったが、まあ、そうゆうことではないんでしょう。ライダーハウスのような反社会的で、不道徳で、汚い場所だから来る価値がある。特に社会的で、道徳があり、キレイに掃除されている場所に住んでいるならなおさら。

 

「2年前に学生だった時に来ました」

あーどうも。と生乾きの返事。さすがに覚えていないなあ…「あの時マスター忙しかったから。でも後ろの土掘り返して粘度作ってご神体を七輪で焼きました」

ああ!あのときの!確か教員になったとか。「無事北海道に移住できました」っておめでとう!

裏の土を掘ってゲージュツバトル! - ライダーハウス蜂の宿

それから居酒屋回していたらお客さんが。でかいザックを背負った15歳。鉄道に関してすごい知識の持ち主でした。

 

アンコマンも麻雀できたようだし、良い夜だった。

思うに、今の蜂の宿利用者は40%ぐらいがリピーターだ。リピーターだから接客の必要がほとんどなくて、ラク。リピーターはトラブルメーカーを連れてこないし、酒を飲んで暴れることもない。

 

リピーターは1年では作れない。2年でも難しい。3年目あたりから「今年もよろしく」というあいさつをするようになってきて、4年目には「あれ、今年はこないの?」というセリフが飛び交うようになる。

 

長く続けること、やり続けることが大切なのだ。それはフリーのカメラマンでもライダーハウスでも同じこと。最初は金なんてもうからない、信用もない、そもそも自分のことを知っている人が少ない。

 

会社に入ればそうじゃない。営業先の担当者と対等に話せる。肩書があるからだ。自営業にはそんなもの無い。自分の話を聞いてくれる人を必死に探す。その中からいつか仕事になる話をくれる人がいると信じる。アホみたいに時間がかかる。

 

ただ、自営業のいいところは、つちかった信用が自分と直結していることだ。会社にいるときの信用は巨大だけど、辞めてしまったらゼロになる。自営業は辞めるということがない。全てが嫌になって逃げだしたとしても、やる気になったらまた顧客に会いに行けばいい。

 

「今の商売は果樹園を作るようなもので、利益を得るのに5年以上かかる」と金儲けの神様邱永漢さんは言った。金儲けの神様でさえそうなのだ。とにかくやり続けることが大事。