ライダーハウス蜂の宿

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東京宝塚劇場で「神々の土地」を観劇してきました

ライダーハウス蜂の宿管理人のノザワです

 

東京旅行の1日は、宝塚観劇に充てました。 歌舞伎町のスーパーホテルを出発して、グーグル先生のナビに従い新宿三丁目駅に向かいます。

 昨日までは新宿駅スーパーホテルという大きな道を使っていました。 歌舞伎町はテレビやゲームで知っていたのと違い、ひたすら賑やかで楽しい場所だと思いました。 なぜか歩行者天国に止まっているレクサスなどに注意すれば、特に治安で問題になることはないでしょう。

 そんな歌舞伎町に慣れてきた2日目の朝です。 三丁目駅へは方向感覚だけを頼りに、適当に歩いていきました。 

 人が2人並ぶとふさがる歩道、積み重なるゴミ袋、ハイテンションのねーちゃん、何をしているかわからないジャージのお兄さん「お願いだから声をかけないでくれ」と思いました。

 道が狭いので、何かあっても逃げることはできません。 すれ違う時には息を殺します。 車道にはやはりレクサスが何台も止まっていて、独特な磁力を発してました。

 どうやら治安がいいのは新宿駅に近い、太めの歩行者天国だけのようです。 歌舞伎町の闇はやはり深く、あまりクビを突っ込まないほうがよさそうです。

 無事に新宿三丁目駅に着き、丸ノ内線にのって銀座へ。 そこには磁力のあるレクサスも、ゴミ袋も、へべれけのねーちゃんもいません。 天をさえぎるビルと、スーツのビジネスマン、そしてとある周波数の女性たちです。

 彼女たちはきちんと整列して誰かを待っています。 歩行者の妨げにならないよう、きれいな列を作って同じ色のスカーフを巻いています。 知らない人には奇異に映るでしょう。 これは宝塚の「いり待ち」、彼女たちが待っているのはタカラジェンヌのスターたちです。

 

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 宝塚のシステムは、アイドルと酷似しています。 というか秋元康が「参考にしている」と言っているぐらいです。 宝塚音楽学校を卒業したジェンヌさんは、公演ごとに経験を積んでファンを獲得します。 そしてある程度の年齢になったら卒業してしまいます。 

 トップになったらその卒業は一大事です。 何千人といるであろうファンは落胆し、最後の雄姿を目に焼き付けようと遠方から劇場に足を運ぶのです。 そう、我々のように。

 今回の公演で卒業される「まぁ様」は、恐ろしく長い手足と、見てるだけで幸せになれるお顔、そして幅広く伸びのある歌声をもっています。 私のようなニワカを含め、ヅカオタの心をがっちりとつかみ続けました。

 彼女が劇場に入るときには、50人くらいのファンが面白いぐらいに沸騰します。 

まぁ様

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これが毎日です。 ほんと大変な仕事です。

 

 向かいのデパートではまぁさまのお召しになった衣装が飾ってありました。

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マネキンを凌駕するスタイルです。

 

公演は昼からだったので、栗原はるみの店でランチ。

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 こんな場所でランチですから、高いです。 これで1200円ぐらい。

 でも、さすがにうまかったです。 それは素材の味を生かすというよりも、素材同士を組み合わせて高めあってるような料理でした。 

 いいもの食ったし、いい時間なので劇場へ行きます。

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 修学旅行生がいっぱいいました。 

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 席はやや後ろでしたが、真正面でしたので見やすかったです。

 

 まぁさまのサヨナラ公演となる「神々の土地」はロシアの改革期が舞台です。 ラスプーチンとか民衆の蜂起とか「宝塚の得意」なテーマだとおもいます。

 いやあ、よかった。

 休憩時間になったのでトイレに行きます。 観客の1%ぐらいしかいませんが、ちゃんと男性トイレがあるので嬉しいです。 女性トイレの長蛇の列に申し訳なく思いつつも、数人の列に並んでいると修学旅行生が来ました。

「どうだった?」

「え・うん、俺は普通に面白いと思ったよ」

「あ、そうなんだ。」

「歌とか上手いよね」

という会話にキューンとなります。 このくらいの男子ってカッコつけてなんぼですから、素直になれないんですよね。

「すっげぇ面白かった!」なんてリアクションしたら、あいつ宝塚なんかにはまってるよ!って言われちゃいますから。 あだ名がヅカとかになりかねません。

 私はそんな恐れのないおっさんなので安心して言えます。 超面白かった。

 

 休憩が終わり、レビューという「宝塚っぽさ」全開のショーが始まります。 横に座っている奥様たちが「はっ!マカゼ(ジェンヌさん、すっごい男前)よ!マカゼー!」と振り切ってました。 かわいいなあ。

 キラキラ、ラメラメ、スーパーハッピーな時間が終わって歌舞伎町に帰ります。 無数にある飲食店の中から、昨日と同じ焼き鳥センターという店に行きました。 「やきセンでいい?」という私の提案にツレはうなずきます。 

 なぜなら、安くてうまいから。

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やきセンのラーメンはうまい!とネットで見かけたので、あっさり味のラーメンを食いました。 このラーメンを出す店だったら、世界中どこでも繁盛するだろうという味でした、380円。

 

 

ホテルに戻り部屋から外を見ると、歩行者天国が人でぎっちりしてます。

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 「東京には何でもある」というのがよくわかった日でした。

 汚いもキレイも、高いも安いも。 それを作っているのは、間違いなく人間です。 寄り集まった人間のパワーはものすごいものがあります。 なのでしっかり自分を持たないと流されてしまうのではないでしょうか。 

 たとえばプランター栽培のように。 植物が芽吹いて来たらピンセットでつまんで間隔を空けないといけません。 そうしないと大きい株が育たないのです。

 東京では「何かやりたい」と思っても、すでに百歩先を行く先人に必ず出合います。 それをまのあたりにしてしまうと「やっぱり無理かも」とあきらめてしまうことがあるでしょう。

 チャンスは多いかもしれませんが、それをつかむためには他人を踏みつけないといけません。 それほど強くなるためには、意思と才能と割り切りが必要なのです。

 宝塚のトップスターはまさにそんな存在です。 80人以上の組をまとめ、公演を作るスタッフの期待を受け止め、かかったお金の回収という責任があります。 そのためには毎日の入り待ちを笑顔で応対し、歌い踊りっぱなしの公演を乗り切らなくてはいけません。

 1日2公演とかありますから、消費するカロリーはとんでもないことになるでしょう。 アスリートの体力と、それを作る自制心がないといけません。

 ピンセットでつままれる側の人間としては、そんな「すっごい人」を見るのが幸せなのです。