呉勝浩「爆弾」を読んだ
このミスを受賞している作品で、爆弾テロの犯人が出すヒント、ヒントをもとに爆弾のありかを探る警察、という話。ああ、いいな。こんな感じ。クイズ、知能犯、それを上回る警察、爆弾の恐ろしさ、くせ者の刑事、問われる倫理観。シーンはシンプルで、取調室と爆弾のありか、映像が頭に浮かびやすい。作者は芸術大学の映像化出身というのもうなずける。映画やドラマにしやすい作品だと思った。
冬のバイクシーズンが始まってる。
嫁と外出した。ドライブがてらいろいろ話す。ニュースの話題になり、そういえば統一教会から北朝鮮にミサイル資金が流れているというはなし。ホントかどうかわからないが、本当ならすごい話だ。政治への無関心がこんなことになってしまったのは間違いない。政治に無関心でいるのは罪だ。人生で初めてそう思った。政治なんて戦争さえしなければ100点だと思っていたが、そうではない。ほっといたらいつの間にかカルト宗教が何人も政治家を送り込んでいて、国家を奴隷化してしまう。町議選をわりと近くで観察したときにも感じたが、政治とは戦争なのだ。負けたほうが悪なのだ。だから政治に関心を持たなければならない。
が、政治に関心を持つってどーしたらいいんだろうね?街頭演説でも聞きに行けばいいのか、SNSとかでやってくれないか、現役の政治家がどんなムーブをしているのかもわからないし、監視し続けることは絶対に不可能だ。仮にもし、すばらしい人物を政治家としてえらんだつもりでも、素人にとってすばらしくても政治家としては無能だったりするんじゃないか。「政治力」を単純に図るAIはないのか?こんな悩みは紀元前のアテネの時代からあったんだろうから、いまさら解決する方法なんてないんだろう。暴力、封建制、カルト宗教、共産主義とか任侠団体とかいろんな人を束ねて代表を選ぶシステムのなかから比較的ましってやつが今なんだろうと思う。