モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

これが俺の最前線だ

夜勤だった。

仕事には慣れてしまった。人間関係もすばらしい。何も不自由なく働かせてもらっている。そして働きながら思うのは、もう一つの仕事だ。

ウェブライターをしている。日本語が書ければ誰だって出来るし、ネットがつながればどこでもできる仕事。なのでたたき合いになる。安さのたたき合い。だから何年も前から専門性を身に着けるためにいろいろ模索してきた。専門性?

介護の仕事をしながら専門性について考える。普通に考えれば、俺はいま介護の専門家のはずなのだけれど、まったくそんな気がしない。なぜだろう。たぶん、介護職なんていっぱいいるからだろう。

それはウェブライターにも同じことが言えるのだし、むしろ吐いて捨てるほどいるのだけれど、やっぱり特殊な仕事だと思う。稼げないし、時間がかかるし、苦しいし、やってられない。金の稼ぎ方としては下の下。グーグル先生の指先ひとつで消滅するような安定性。なぜ、やっているのだろうか。

証人欲求だろうか。

たとえわずかでも金が欲しいのだろうか。

ヒマだからだろうか。

うーんと考えて辿り着いたのは「面白いから」ということだった。あ、俺はこの仕事が面白いからやっているんだ。仕事の取り方が面白い。組み立てるのも面白い。クライアントとのチャットが面白い。突き詰めて、練り上げるのが面白い。ここには他の仕事にはない面白さがある。

今までやってきた仕事。保険屋、郵便配達、飲食、工場、ライダーハウス、介護、それぞれ面白かったけど、ウェブライターほど苦しく、面白いのはない。ここに来るために歩いてきたし、ここから先に歩くために苦しんでいる。ここが俺の最前線なのだと納得した時、心がすっと落ち着いた。