仕事をしていたらメッセージが入っていた。何年か前にライダーハウスにきていた旅人が美瑛に来ており、会わないか?ということだった。早番だったので、そのあとならと落ち合う。
旅人の名前はアルマといった。初めて来たときは21だったという。それが今では27歳。お互い年を取ったものだと思う。
自分はライダーハウスを閉鎖し、介護の仕事をし、家を買って、結婚した。アルマは旅が終わった後、動画を作る仕事を始め、今ではそれで食べていけるという。お互い変わったなあ。
「ハチヤド的な場所が欲しいと思いました」とアルマは言う。それは私もそう思う。アルマは新しくできたライダーハウスに連泊しているが、何かが足りないという。それはなんだろう?2人で車に乗って、移動しながら色々話した。
・1泊500円であること
・セコマが近くにあること
・wifiがあること(ただし、これは5Gが来れば不要になると思う)
それが最低条件ではないかと言う。それにくわえて
・シャワーがあること
・洗濯できること
・麻雀ができること
が欲しいと思う。これさえあれば、あのライスセンターに行く旅人も生まれるだろう。
「また、やらないんですか?」
と聞かれた。
「やりたいが、できない」
と答える。
もっと良い物件が見つかり、運営をしたいと思える若人がいれば可能だ。自分はプレイヤーではなく、システム管理する側としてなら参加したい。それはなぜか。
年を取ってしまったからだと思う。ライダーハウスは、オーナーに近い人があつまる施設だ。私が今やるとしたら、きっと40代ぐらいがメインの宿になるとおもう。
だから、あの桃岩荘のように、管理人がプレイヤーである必要がある。あんな場所を美瑛につくれたら痛快だろう。それができたら金なんて要らない。
車のハンドルを握り、そんな話をした。目的地に着くころ、雨が降り出した。
ポテチを襲撃する
旭川に出来たホッカイダーベースにやってきた。連絡してから来たかったが、連絡先が分からなかったのでノーアポ。だが、きっとやつならいるだろう。とおもったらいた。
やっぱ面白いわ pic.twitter.com/XnOYAhAu4m
— 元蜂の宿管理人 (@hatinoyado) July 6, 2021
麦戦士発見 pic.twitter.com/UpQfV60F44
— 元蜂の宿管理人 (@hatinoyado) 2021年7月6日
いろいろな話をする。話をしながら、実にライダーハウスっぽいとおもった。これからやりたいことを聞く。でもまずはライスで働くという。その堅実さがいい。
1時間は喋っていただろうか。気が付くと雨は小降りになっていた。別れを告げ、ポテチは車中泊生活へ。アルマはだれもいないライダーハウスへ、自分は嫁のためにスーパーに買い物に分かれる。
じゃあね