モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

人生ドカンと一発逆転は無いよねって話

先日、傍聴に行った時のこと。

被告はよくある話で「一発ドカンと稼いで生きていく」タイプの人だった。コツコツと毎日仕事に行くことが出来ない人もいる。それはそれでアリよりのアリな生き方だろう。

なにより被告はまだ若く、ファッションもとんがっていた。80年代のファッションデザイナーが着ているような、ビニールっぽい生地のシャツ。ガリガリに細身の人なら、かなり俊英なイメージを見ている人に与えるかもしれないが、程よく肉付いた被告にとってそれは、日ごろの怠惰を周囲に見せつけているような恥ずかしファッションなのだった。

そうなのだ、被告の性格がこんなところにも見受けられる。そうゆうカッコが好きならば、まずはダイエットから始めるのが常道。だけど、それができないから、まずやってしまう。結果、ひどいことにあう。

「30歳にもなって・・・・」と検察、裁判官から責められまくっていた。「正直、甘かった」という佐々木健介のヘタなモノマネのような答弁。毎日働くことを拒否し、特殊詐欺の受け子なんてやってしまった甘えん坊の、悲惨な結末だと思った。

ドカンと一発、人生逆転ホームランを狙う人がいる。積み重ねた借金を吹き飛ばし、一気にリッチな階層に飛んでいくような生き方だ。そんな生き方もあるのだろう。それの代表は「ドカンと一発、人生逆転ホームラン」を狙う人を狙う商売だ。例を挙げるなら、特殊詐欺。主犯は陰に潜み、バカな受け子だけが捕まっている。被害金は一切弁済されない。