モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

おし続ける3年

裁判傍聴に行く。だが、あまり収穫はなかった。

裁判傍聴に行くのは1年以上続いた案件があるからだ。この仕事があるからライターだと名乗れるのだと思う。裁判傍聴による収穫がないとなると、ついには終了となってしまうだろう。

いや、終了でも別に構わない。自分は結局裁判所に行く理由が欲しいのだ。裁判所は、昂る。ハイになれる。たとえば、常習累犯窃盗という犯罪名の裁判があり、そこでは、ほんとに、もう、ダメなんじゃないか?ってぐらい万引きが染みついたおじさんがいた。彼が盗んだのは誰でも入れるビルの、だれでも手にできる場所にある、おかしとか洗剤1千円分ぐらいだった。これで正式裁判になったことにまず驚いたが、もっと驚いたのは求刑だ。「6年が相当と思われます」前科が積み重なるとこうなる。当然弁護士も反論する「3年8月ぐらいが相当です」キ・キビシー!!それじゃあ、刑務所にはいるしかないじゃないか!ちなみにおじさんは現金で30万ほどもっている。弁償なんてへっちゃらでできる。こんかいは被害者が弁済をもとめていないのでやっていない。きっと警察におまかせしちゃったんだろう。いずれにせよ、おじさんは自ら万引き欲をコントロールできずに、再び塀のあちら側に行く。

積み重ねなのだな、と思った。いいことも悪いことも。毎日積み重ねていくことで、いつかとんでもないところに到達するのだ。ライダーハウスを始めた時も

「3年間、押し続けよう」

と思った。力を加え続ける。すぐに状況は変化しない。時間が必要なのだ。3年間、休まずにやり続けることで、ちょっとづつ動き始めるイメージ。裁判傍聴の仕事も、だいたいそれぐらいのときにやってきた。きっと今の介護の仕事も、3年続ければ何か状況が変化すると思う。とりあえず、介護福祉士の試験が受けられるようになる。

給料は安いし、体もきついが、それでこそ手ごたえがある。でかい書店や図書館には介護、の棚が必ずある。それぐらい幅広く、深く、多くの人が参入しているジャンルなのだ。ここで押し続けよう。とりあえず本を買った。このジャンルには先人がいっぱいいる。ライダーハウスにはなかった。本を購入する金はケチらないのがマイルールだ。

苦しく、難しく、意味不明な方がいい。お年寄りの中にはエニグマを通したんじゃないか?ってぐらい意味不明な人がいる。その解読には解読所かチューリングマシンが必要だ。

圧してすぐ変化するもの、そんなものすぐに飛んで消えていくだろう。

全力で、休まずに圧し続ける。