モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

人の評価はどうしようもなく、どうでもいいもの

ブラックミラーという海外ドラマを見ている。すべて面白い。1本1本が映画を凌駕している内容で、かつシニカルに現代社会を揶揄しているのだ。

 

その中でもnose diveという回がピカイチ面白かった。ノーズダイブ、急降下と言う意味らしい。邦題はランク社会。人のいいね!が自分の評価値につながり、その評価値によって社会生活のランクが決まるというもの。

 

主人公は評価を気にするあまり、評価が高いセレブにすり寄ったりしている。まんま、今のSNS戦略だ。(フォロワーの多いインフルエンサーにすり寄って、自分のフォロワーを増やすというものがある)評価が下がるのを恐れるため、下品な発言や乱暴なことはできない。いつも笑顔で、すてきな生活を送り、だれからもうらやましがられる。それが理想なのだ。それで思い出したのが「朝シャン」だ。ちょっとまえに話題になったキラキラ起業女子という主婦の集まりがあって、そこではインスタとかで朝からシャンパンを飲む様を拡散するという会があるらしい。「ただのアル中じゃねえか」と。

 

そんなことを考えながら物語は進む。タイトルのように急降下していく評価値、主人公は徐々に吹っ切れて、最後には絶叫する。それが最高だった。いやあ、面白かった。

 

「でも、あなたもやっているでしょ?」

 

という声が聞こえる。うわあ、そうだよ、やってるよ。イイネのお返しみたいなことやってる。嫌われたくないから性的なことは呟かない。は・・はずかしい!!まんまオレじゃん。他人の評価きにしちゃってんじゃん!

 

だって出勤前でもそうだもん。「きっと、ダメな人間と噂されてるんだろうなあ・・・」と1度凹んでから出勤してるもの。それが自分の病気と自覚しつつも、見えない人間の聞こえない悪口に今日も苦しんでいる。

 

クソだ。うんこである。

 

他人の思考を気にするなど、どうかしている。毎日、ブレーキの壊れたお年寄りと対応して、その無意味さを身に染みているはずじゃないか。人の本質は醜い。醜いものから評価されたい?まさか。

 

ライダーハウスもそうだった。評価が高くなってきたとき、なんというか居心地の悪さにむずむずしていた。「お願いだから、悪口を書いてくれ」とお願いしたことがあった。自分でも書き込んだ。「最低、臭いがえげつない、不衛生、便所で寝た方がマシ」なぜか反映されなかったが。

 

居酒屋でもなぜか観光客がやってきたことがあった。なぜ、やってきたのか聞いてみたら「ネットで評価が良かったから」とのことだ。悪ふざけの極みのようなチャーハンや、体を壊すぐらいの唐揚げ、それが一部からウケただけなのに、純白な人が入り込んでしまうのは危険だ。

 

評価を下げよう。地に落とすぐらいでちょうどいい。評価などされてたまるものか。俺の核心にあるもじゃもじゃしたものは、絶対に他人から評価なんてされない。今の仕事でも評価なんてされたくもない。ただ面白くやりたいだけだ。金なんて要らない。むしろ金で殴ってやる。そうだ、武器を買いに行こう。とりあえず、職場のボールペンを俺の使いやすいヤツに全とっかえだ。認知症のおばあちゃんの話し相手にamazonエコーを勝手においてみるのはどうだろう?

 

 

 

https://www.netflix.com/jp/title/70264888