モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

大切なのは金や命ではなく心

へへっ!どうだい兄さん?気持ちのいいタバコがあるyo!とライブハウスでは取引が頻繁に行われているのか知らないが、今日は裁判傍聴に行った。順番に入札談合、サギ、大麻だった。どれも普通の人だった。

大麻。特に中毒なわけでもなく、知人から自生する場所を教えてもらい、自分でやっていた。音楽イベントで知り合った人から栽培キットを買ったりしている。こんな裁判を傍聴するのは当然自分1人だった。

傍聴席でゆったりとした時間の流れをあじわっていた。流れが変わったのは検察による被告人質問で、「で、だれから買ったの?いや、買ったでしょ?じゃあ、やり方を教わったのは誰?っていうか私選の弁護人だよね?だれがやとったの?保釈金はだれが払ってくれたのかな?なんで言えないの?名前も言えない人の話を私や裁判官は信用できませんよ?」とプレッシャーをかける。

つまり、保釈金を払ったり、私選弁護人をつけたりしてくれているってことは、この被告人は何かを知っているってことなのだ。あたりまえだけど、全力でとぼけていた。

 

詐欺。これも本当に普通の人で、ネットワークビジネスで知り合った人から「JNBの口座を作って送ってくれたら4万円あげる」と特殊詐欺の片棒を担いでしまったやつだった。しかも誰かを紹介したら1人につき1万円の紹介料ももらえるということで、3人勧誘して2人成功したらしい。この手の人脈商売ってどうなってんだ。なんで口座を作って送っちゃう人がこんなにいるんだと思った。

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入札談合。今日のピカイチ。記者席がびっしりと埋まっていた。傍聴券ももらった。初めての事だった。ギャンブルで借金のあった道庁の職員が、工事の設計書を業者に渡す代わりに飲食やビール券をもらっていたというもの。事件自体はシンプルだったし、ずーっとこれまでおこなわれてきたことだったのだろう。「ずぶずぶの関係」と被告も言っている通り、受け継がれてきた腐ったシステムだったのだ。ただ、被告の困ったところは転勤で移動になってもビール券を無心したり、なんとか協会の金を使っちゃったりしたことだろう。被告も自覚しているように、お金の管理が出来ない人もいる。それは責められることではない。ビール券だって業者が渡したいから渡したのだ。談合は当たり前に行われてきた日本のしきたりなのだし、この事件の問題は気持ちの問題なのだと思った。業者がへーこらして接待してきて、ビール券を渡してくる。たまらんかっただろうな。吐き気がする。

 

今日はスノーシューシェイクダウンをやるつもりだった。だが、雪が少ない。まだまだ冬本番ではないようだ。雪原でまた、ブーメランを飛ばしたい。完璧に意味が無く、無駄で、楽しいことをしたい。お金を賭けるなんて簡単だ。本当に面白いのは命を賭けることだ。命を賭け、死を意識したとき、心は踊る。大切なのは金や命ではなく心。心だけが金や命に価値を吹き込むのだ。そこらへん、ビール券をおねだりする公務員にはわからんだろう。