４１歳の時に自営業を辞めた。借金は無かったが、資格もなにもなく、衰えてきた体だけがあった。バイトやフリーランスを１年ほどやって、自営業の後片付けが終わったあと「あ、働こう」と思いハロワに行ったら介護の仕事があり、次の週には面接、次の月から働き始めた。
年下の上司や先輩に囲まれて、高齢者のうんちやおしっこ、ご飯や入浴をサポートする毎日がはじまった。覚えることはとても多かったが、とてもやさしく教えてくれた。罵倒や人格否定が当たり前の業界だとおもっていたが、それは過去の話だ。介護の世界は変わってきている。
給料は確かに低いかもしれない。だが、住んでいる場所が人口１万人以下の田舎だったので、相対的には低くない。このタイトル「介護の仕事で人生を立て直せるか」の要点はここだ。介護の仕事で人生を立て直すには
１．田舎の町立団地などを探す。家賃が月１万円以下というところもめずらしくない。
２．そこにある介護事業所を探す。
これだけ。体がまともに動くなら採用される可能性は高い。固定費は劇的に安くなるだろう。
業界や住む地域にこだわりを捨てる。そのとき、フッ、と軽くなる。必要なのは勇気だけだ。新型コロナの影響で、それまでやっていた観光、飲食の業界が打撃を受けている。もし、続けていたらどうなっていただろう。こだわりを抱えたまま、破滅を迎えていたかもしれない。
