モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

俺達はループものの主人公だ

今年最も意味のない連休だった。

カヤックに行くつもりが雨で流れ予定が無くなる。なんとなくダラダラと起き、スマホをいじったり、ゲームをしていたら昼になった。それからもっとダラダラしていたら夕方になり、飯を作っていたら初日が終わる。

今日は旭川に行き、ネカフェに行ってきた。ヘルプマン!という漫画を読むためで、今の仕事についてもっと深く分かりやすく学びたかったのだ。実によい教材だった。

主人公が「介護はおもしろい!」という。実に同感だ。

認知症の人の不安。1人称視点での語り口。そうだよなあ・・こんなふうに見えているのかもな。

介護保険制度のダメなところ。職員の給料がなぜ安いのかについても勉強になる。

利用者が何を求めているのか?自分たちに出来ることは何か?理想と現実。ケアマネと社会福祉協議会。老後とは。高齢者とは。幸せとは。実に深い。そしてリアルだった。

例えば排泄介助について。高齢者が失禁する、失便する。それをみて家族や一般の人が引く。介護者は「お、やったな」ぐらいのリアクションである。よくわかるなあ。便がでていたら嬉しいものな。それが1週間ぶりのお通じとかだったらガッツポーズしたくなる。

この漫画を読む人はどんな視点で読むのだろうか?家族側だろうか?介護側だろうか?30巻ちかく続いていて、20巻ぐらいまで読んだ。10時に入店したのだが、17時になっていた。

出たころには、すこし頭が軽くなっていた。昨日から考えていたことについて、1つ前進したと思えたからだ。

他人を笑わすにはどうすればいいのだろうか

これ。入居者さん達とコミュニケーションするのはできるのだけれど、笑わすことができない。そりゃもちろん笑いのツボとか、なにか面白いネタでもできればいいのだが、どちらも持っていない。どうすれば笑ってくれるのだろうか?

マツケンサンバの金ラメを着ろ、と言われるなら着る。喜んで着る。ピエロになれと言われればなる。だけど、そうじゃない。芸人的なことをしても、終わりはすぐにやってくるだろう。なぜなら、自分は芸人じゃないからだ。

かといって、面白い話をしたところで伝わるとは思えない。耳がどうしても遠い。言葉には抑揚やリズムがあって、お年寄り相手ではどうしても一本調子な大声になってしまう。

ヘルプマン!にもあったけれど、ピエロをやったところで見透かされるのがオチだ。相手を馬鹿にしてはいけない。

そこで考えたのだけれど、意味のない掛け声はどうだろうか?「いよっ!●●!名人芸!」とか「エロい!」とか「かっこいい!」とか、つまりはウソをつけばいい。ウソなら毎日ついているし、得意な分野だ。時間もかからない。

ミエミエの嘘を何度もつこう。失敗しても構わない。なぜなら相手は記憶力を失っているからだ。なんども失敗して、改善して、面白いウソを練り上げたいと思う。それこそ、ループものの主人公の様に。