モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

42歳で介護の仕事について1週間経過しました

まったくの未経験から介護の正社員になれました。わからないことだらけですが、もし同じ境遇の人がいればと思い記録しておきます。

私を採用してくれたのはグループホームから特別養護施設までそなえた大きな事業所でした。どうやら人手不足だったようですが、スタッフの数が多いので回して行けたようです。そのような環境ですので、42歳でも採用してくれたのかもしれません。

逆に言えば、大きな事業所なら人手不足、人員のプールがしやすいと思いますので狙ってみては?_

私が配属されたのは特別養護施設。介護度が高く、認知が進んだ利用者さんが多いです。ここでの生活の手助けをするのが私の仕事です。ですので、毎日やることが基本的に同じこと。ですが、とても深いです。人間相手ですからね。

トイレの介助や食事の介助などをさせていただきました。まだまだスタッフの手伝い程度ですが、私の感じたことを書いておきます。

専門知識は確かに必要で、利用者さんを立たせたり、トイレに座ってもらったりするには人体の知識が求められます。それらはこれからしっかりと専門のPTに教えていただけるということですので問題ありません。

トイレの介助ができるか不安に思われている人もいるかもしれませんが、これは本当に大したことなくすぐ慣れます。利用者さんたちの食べている物を考えればすぐにわかるのですが、臭いはあまりしません。自分たちの便とは比べ物にならないほどです。失礼な例えかもしれませんが、動物園の草食動物たちのウンチとかそんなに臭いがしないでしょ?それをしっかりパッドに吸収させるので、かなり衛生的です。

それよりも利用者さん1人1人の顔と名前と居室、性格や行動、食べ物で気を付けることなどを覚えていくことが大変です。1発で脳細胞に刻み込めればいいのですが、40年を経過した脳みそってそんなに機能的ではないかも。だからメモして予習復習を繰り返してます。

「特別なことができても意味が無い」ということも教わりました。たとえばだれか1人の利用者さんに気に入られて、安心させてあげられる。その方法は誰でもできるやり方でなければ意味が無いのです。24時間一緒にいられるわけではないのですから、チームプレイが求められます。実際に前いた事業所で依存状態になってしまって、居酒屋で飲んでいるときに電話がかかってきたというスタッフさんの話をききました。介護にヒーローは必要ないのだと思いました。

だから私はこれからがんばって平凡な介護職になろうと思います。それはこれまでやってきた仕事とは別なベクトルです。郵便配達では誰よりも早く帰って来ようとしてきたし、保険の営業では沢山契約をしようとがんばりました。居酒屋ではユニークで面白い食事と空間を作るように努力しました。これらはつまり「人よりも秀でたことができるようになる」という努力です。それよりも誰でもできる仕事を、普通にできるようになる。こう決めた時に気持ちがスッと楽になりました。