モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

マイナス28度の朝

部屋では空気を汚さないシステムのストーブを使っているので、外の空気を吸気して燃焼させ排気している。その燃焼させるための空気が冷たすぎるようで、灯油で暖まりきるまえに部屋の中に寒気がはいってくるのだ。もちろん、ないよりは暖かい。でも寒すぎるとこんな限界がある。

部屋の暖気を逃さないか、もっと大きなストーブをつけるなどすれば問題は解消するはずだ。でも、まあ、いいやと思う。2月の前半なのだ。1年で最も寒く、そして美しい時期だとおもう。テレビで確認すると、ここらへんでマイナス28.1度を記録していた。今年一番の寒気だという。

外に出てみる。雪を踏む音はカリカリとどこか金属的で、気持ちいい。雲はまったくない。いつものように、オプタテシケの後ろから太陽が昇った。毎日同じ光景をみているけど、毎日美しいと思っている。

ストーブの前でじっとする。仕事をしなければいけないけど、調子が出ない。昨日はなにもできなかった。頭の中にある物語を排出しただけだ。どうして何も書けなくなるのだろう?そんな葛藤に苦しんでいる。

それから温泉に行く。車が心配だが、マイナス20度まで下がっても三菱コルトはちょっとうなったぐらいですぐにエンジンがかかった。暖まるまで散歩する。マツが凍っていた。

温泉施設につき、まずノートPCを開く。それからちょっと仕事をして温泉に入る。出てから仕事をするができない。問題は何だろう?と思って音楽を変えた。

いつものクラッシックではなく、聞きたい曲を聴く。ブルーハーツのベストがヒットして、仕事をする気持ちになった。ああ、これか!と思う。音楽だ。音楽が大切なんだ。

ライターのような自分1人でやる仕事の最も大切なポイントはここだ。環境を整える、気持ちを整える、そのやり方は人それぞれである。この前読んだ村上春樹の「小説家という職業」に書いてあったけど、人それぞれのルーティンがあり、それをこなすことが大切なんだ。

運動をする。音楽をかける。休む。楽しむ。人には人のやり方がある。自分のやり方は、自分で発見するしかない。上手くいくやり方を、積み重ねていくしかない。