好きなことをするために生きている
お金や仕事はそのための手段にすぎない
来週から居酒屋を開ける予定なので、今週はその準備となりそう。
朝から厨房で仕込みと掃除をしていた。
窓から見える十勝岳連峰は美しく、陽気に歌うスズメの歌声を聞きながら働く。
体を使う仕事は楽しい。
ライターの仕事が煮詰まってきているので、結構ヤバイのだけれど、バランスは大事。
暖かく、体を動かせるって気持ちいいのだ。
体が疲れて動かなくなったらPCに向かって働けばいい。
テンメンジャンを作って、マーボを作る。
美瑛の和豚もち豚を使ったマーボ丼を考案した。
問題がある。量が多すぎて、入りきらないのだ。
ラーメンどんぶりにするべきだった。
チャーシューを作り、ギョーザを作る。
ひさしぶりの餃子はたのしい。
ラジオを聴きながら包むと、お客さんが来た。
「ショカン登ってきたんです」という
え、冬山で?
「誰でも登れますよ、でも、今日は死にかけました」
強風で、ピッケルを雪面に突き立てながら登ったらしい。
タフな男だ。かっこいい。
もう一人、あべくん。
3,4年前に来たことがある人で、カナダに1年半行っていたらしい。
冬はニセコ、夏は京都で働く。
「これから、何したらいいっすかねー」と酒を飲みながら話した。
「ってか、いま何やってるの?」と聞く。
冬山に登って、スノボで降りることをやっているとのこと。
「この前なんか、視界10mで、かつ大所帯だったんですけど、女の子がこけちゃったり、軽い雪崩が起こっちゃったり大変でした」と笑いながら話す。
そんな彼が「好きなことして、働くっていいですよね」という。
優先順位が違うと思った。
「好きなことをするために働く方がいいよ」と彼に言った。
なぜなら、好きなことで働くと、真面目な人は好きなことを犠牲にするからだ。
自分の楽しみを犠牲にしてまで、仕事に殉じたりする。
そうじゃない、と。
好きなことってのは、お金以上の価値があるのだ、と。
若苗を育てるように、好きなことを守るべきなのだ。
彼の雪山登ってスノボで降りてくるってやつは、とびぬけたスキルと情熱だと思う。
でも、それを即現金化にするよりは、もっともっとやり切るべきだ。
他人の評価やお金は、後からついてくる。
大切なのは、好きなことを守ること。
好きなことは、自分にエネルギーを与えてくれる。
エネルギーがあれば、たいていのことはできる。
金を稼ぐってのも、その一つだ。
エネルギーがあれば、金は稼げる。
エネルギーがあれば、人生なんて楽勝だ。