午前中はライティングの仕事をやって、何とかメドがついたから午後の裁判を傍聴しに旭川へ。ライダー2人を乗っけて13時に到着、毎度おなじみ覚せい剤取締法違反だった。あまりにありふれた裁判のしかも判決だったので気落ちするが、ドラマっぽいシーンがあった。
傍聴席にお仲間がいて封筒を握りしめている。退廷の時にも柵まで駆け寄り、封筒を掲げて何かをしゃべっていた。結局なにかはわからなかったが、あれ、なにが入ってたんだろ?
それから14時の魚漁法違反その他を傍聴するため、1Fの食堂跡で雑談する。「覚せい剤ってどんな歴史なの?」からググるとなんと明治に日本人が作っていた。それをしって「ああそうか」と腑に落ちる。
コカインとかヘロインとかのカッコいい名前がないのはなぜだろう?と思っていたのだ。覚せい剤は覚せい剤。日本で生まれたから日本語なのだ。実に勉強になった。
漁業法違反はナマコの密漁だった。夜の海に潜るヤクザ。警察は日中しか仕事しないから、捕まえられなかった。200億円以上の輸出額のナマコ、外貨(おもに元)に変わるナマコ。そのナマコを大切に育ててる人と、暴力的に奪う人。そして仕事するふりの警察。実に人間らしいと思った。
ライダーハウスに帰ると数名のご新規様がいた。根室の鈴木食堂でバイトしていたひとがいたので、その話を聞くと「オーナーはすっごいイイ人ですよ」ということだった。やはり。こんな口コミを見てちょっと心配してたけど、やはりネットの情報はそんなもんだ。
↑のことを彼に聞くと「ああ、それ、オーナー1人で回してるから・・」忙しい時にはオーダーストップ、閉店にするのだけれどそこで誤解があったのではないかということです。「オーナーは最高にいい人です!」と言っていたので皆さん安心して鈴木食堂へ行きましょう。
私も忙しい時や調子が悪い時はオーダーストップにします。残念がるお客様には申し訳ない、なので「こんなクソまずいぼったくり店で食べるより、セコマの弁当のほうが絶対良いです!」と力説します。ネットにも自分に対する誹謗中傷を書き込みます。
それによってハードルを下げる効果を狙ってます。期待値が高いと幻滅させることになるからです。なのでこれを読んでいただいている方には、ぜひディスっていただきたい。★1をつけて「臭い」とか「キモイ」とか「狂ってる」とか書き込むと私が喜びます。
夜はそこそこ忙しかったです。ザンギを作るときはものすごく集中するのですが、それでも100点の出来ではない時があります。では廃棄するかってと難しい。
19才がご新規さんに過去に合った面白事件を説明しているのですが、思いっきり滑ってました。はたで聞いてて「アイタタタ」となります。彼のしゃべり方は、私の文章の癖によく似てたからです。
「説明するのって苦手?」ときくと「はい」と言ったので、恥を覚悟してトークのコーチ。「あれこれすべて説明しようとすると、相手のメモリを奪ってしまう。だから説明は短く、なるべく短くして相手にポンって渡しちゃう。そのリアクションで次の展開を決めるんだよ」と言いました。
文章でも同じ。1つの文には1つの意味しか入れてはいけない。すべてを説明してはいけない。どうせわかってなどくれないのだ。そこらへんのあきらめって肝心なのよ。