「なんで美瑛に来たんですか?」と聞かれることがあります。それは美瑛川があったから。
北海道深川市出身の私は旭川でライダーハウスと居酒屋を兄の元で学び、その間に美瑛川で川くだりをやっていたのです。
そもそも川くだりのアウトドアフィッターをやろう!という無茶なプランで郵便局を辞め、貯金を使ってカヤックを数艇買ったという過去があります。
美瑛川はこのあたりでは初心者向けのすばらしい川ということで、何度もやってきてました。美瑛に来てからもカヤックを何度も美瑛川に浮かべました。
そんな私ですが2年ほど美瑛川から遠ざかってました。2年前の台風が原因で橋が壊れたからです。
自然相手のカヤックツーリングですが、最も警戒すべきなのは人工物です。人工物は不自然な流れを作るので、危険な目になりやすい。工事の人にも配慮しなくてはいけませんしね。
さて、2年がたちました。さすがに橋も復活しているはず。ちょうど車もあるし、先生(あだ名)がいるからゴール地点に送ってもらってひさしぶりの美瑛川です。
ただ、何が起こるかわからない久しぶりの川くだりなので、暗い想像をしがちになります。「もし、途中で堰堤ができていて、そこに挟まったらどうしよう?」とか「回避不能の倒木があって、そこに挟まったらどうしよう?」とかです。
気合が必要です。なので前日から「宮本から君へ」を読んでキアイを入れました。
おおっし!やるぞやるぞ!!気合入れて下るぞ!!!
無事終了しましたが、バッテリーのミスであまり動画が残っていませんでした・・・・
まあ、無事終了したのでよしとしましょう。
昨日の日本一周VTRさん
昨日しゃべれなかったVTRさんと会話できました。
かっこいいですね。日本一周は有給をつかって分割してやるようです。VTRも買ったばっかりで、これから一緒に思い出を作っていくのでしょう。
裁判傍聴にも行った
さて、先生に送迎を手伝ってもらったのでスムーズに川くだりできました。すべて終了しても11時前。午後から裁判傍聴に行くことにします。
「窃盗」なので万引きかな?と思ったら万引きでした。それも執行猶予中。クレプトマニアという病名がありますが、もう自分ではどうしようもないようです。
60過ぎて住所不定無職の女性。欝や細かいメンタル系の病気を持っていて、生活保護で生活しているのです。
「お金がなくなってしまって、つい」
と食品を買うためにスーパーへ万引きに。イチゴなど5900円ほどを駅前イオンで万引きしてつかまります。
頼りになる身内は80歳の母親のみ、3人の子供達はすべてあきれ果てていて、もう頼りにできないとのこと。
しゃべり方も覇気がありません。「たいへん・・・ごめいわくを・・・おかけして・・・もうしわけなく・・・」
と裁判官に「もっとはっきりしゃべってください」と怒られてました。
生活が困窮して万引きでつかまった人の裁判は考えさせられます。「もし、自分がこうなったらどうするかな・・・」と重ね合わせてしまうのです。
ただ、今日はカヤックでキアイが入っているので
なんだかなあ!気合が入ってないよ!キアイが!!もっとキアイを入れて生きないとさあ!!
と思いました。
裁判は執行猶予中の犯行ということで実刑確定、弁護士もやる気なし。被告は言われるがまま手錠につながれていました。きっと堀のあっち側へぶち込まれるのでしょうが、なんか
似合ってる
とおもいました。生きる力がないのなら、そうなるのは自然のことなのかもしれません。残酷かもしれませんが、被告はもう社会で生きていくナニカがすっぽりと抜け落ちているような印象を受けました。