モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

自転車やバイクが高齢者ドライバーから身を守る方法

誰だって認めたくないものがあります。プライドの高い人ならなおさらで、彼らに事実を認めてもらうのは大変なことです。

 

13日、東京で認知症のドライバーがバイクと接触する事故がありました。命に別状は無いということです。

「認知症」男性の車がバイクと接触事故(FNN)

このところ高齢者ドライバーの事故のニュースが頻繁に流れています。9日の前橋の事故では自転車に乗った女子高生2人をはねたニュースがありました。加害者は認知症で立件は難しいようです。

【前橋女子高生重体事故】85歳男を鑑定留置へ 心身に問題か - 産経ニュース

 

旅人が事故に巻き込まれることもあります。せっかくのロングバケーションを通院と保険会社との交渉で消耗してしまうのは実にもったいない。事故には万全の注意を払う必要があります。

それでも前橋の事故のように一方的な被害者になる可能性は必ずあります。予防できるものでも避けきれるものでもありません

走行する車のエネルギーはとても大きいものです。そのエネルギーの前では自転車やバイクは一方的にやられてしまうでしょう。交通弱者という存在です。

では実際に事故にあった時、自転車やバイクはルールや法律で守られるのでしょうか?どうやらそうでは無いようです。

 

世の中にはゴネる加害者がいます。そして加害者の言うことを聞く損保会社があります。彼らを相手にするのは絶望的に疲れることで、やってられるものではありません。

そこで良く言われるのが「一定の年齢になったら免許を取り上げるべきだ!」という論調です。効果はあるでしょうが現実的ではありません。なぜなら老いというものに個人差があるからです。

いったい老いはいつから始まるのでしょうか?そもそも老いってなんでしょう?ここで社会学スティグマという考え方を紹介します。

六つの「老人の神話」

アメリカの精神科医で、一九六九年に年齢差別・老人差別を意味する「エイジズム」(agism)を最初に使用した人として有名なロバート・バトラー老いに対する六つの偏見を「非現実的な神話」として提示している▼7。
(1)加齢の神話――年をとると思考も運動も鈍くなり、過去に執着して変化を嫌うようになるという偏見。じっさいには個人差が大きい。
(2)非生産性の神話――老人は幼児のよう自己中心的で、生産的な仕事などできるはずがないという偏見。しかし、地域社会へ貢献していることは多い。
(3)離脱の神話――老人は職業生活や社交生活から離脱し、自分の世界に引きこもるものだという偏見。
(4)柔軟性欠如の神話――老人は変化に順応したり自分を変えたりできないという偏見。じっさいには、年齢よりも性格構造によって異なる。脳組織の損傷などがなければ、人間は最後まで成長しつづける。
(5)ボケの神話――老化するにつれてボケは避けられないという偏見。老人も若者と同じようにさまざまな感情体験をしている。たんなる物忘れとボケはちがう。ちなみにボケは病気であって出現率は数パーセントにすぎない。
(6)平穏の神話――老年期は一種のユートピアであるとみる偏見。しかし、じっさいには、たとえば配偶者との死別による悲しみのように、老人はどの世代よりストレスを経験しており、そのため、うつ状態・不安・心身症・被害感情をもつことがある。

 「他者のステレオタイプな反応との関係がスティグマという現象なのである」

社会学感覚20スティグマ論 – ソキウスより

 

 

老いを認めることは難しく、他人もそれを判別することはできません。前橋の加害者は認知症のテストをパスしていますし「これができなかったら老人認定」という基準を設けることは不可能です。

 

個人が自営できることはないのでしょうか?考えられることは3つです。

1.近づかない

高齢者が運転する車には極力近づかないほうがいいでしょう。ですが一方的な被害者になることは避けられません。

2.ブレーキサポートの車を買い与える

資金力がある人限定です。実際には資金があれば運転する必要もなくなるでしょう。タクシーを使えばいいだけです。だからすべての高齢者にブレーキサポートの車を与えるのは現実的ではありません。

3.プライドを傷つけないように免許を返納させる

高齢者ドライバーの事故対策としてNHKなどでいっていました。現実的ではありません。高齢者ドライバーは必要だから乗っています。

4.ネトゲ廃人にする

この社会問題の解決には自動運転の車かインターネットの力が必要です。現実的な案としてネトゲ廃人にすることがいいのではないかと思います。

高齢者のボケ防止に人気なのが麻雀です。私は居酒屋のお客さんの50代の人に天鳳という麻雀サイトを教えたことがあります。何度も朝が来るまでやっていました。

ネットを使いこなせば日用品も買いに行く必要が無くなります。病院にもネットを通じて往診するシステムができています。薬が必要な人にドローンで配達する試験も行われています。

 

ネットがあれば運転がいらない社会を作ることができます。交通ルールは老いには無力で、自分の身は自分で守るしかありません。

高齢者へのネット依存をもっと推し進めていくべきであると思います。そのためにはネットゲームを高齢者向けに開発するべきなのではないでしょうか。

そして、高齢者がネットゲームにハマるはずかない!というのはスティグマです。「ときめきメモリアル介護施設の木の下で」とか「実況!パワフルプロ野球V9」とか面白く作れないかなあ。

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