モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

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ビットコインってあやしいの?

 ビットコインを怪しいと思うのは仕方ないと思う。 なぜなら怪しいものだからだ。 「いや、すっげー値上がりしてるって話じゃん」と思うかもしれないが、ビットコインほど怪しいものはなかなかない。 水素水やマイナスイオンぐらい怪しい。 ただそれらと違うのは、ビットコインを支えている人たちだ。 ビットコインを作り、支えているのはビットコインの可能性を買っている人たちなのだ。 売れなくなったタレントが売名行為で「これすっごい!いいんですよー!」といっているのとはわけが違う。 ビットコインがうまれたのは、サトシナカモトという署名の論文で、その人は日本人なのか、個人なのか、そもそも存在しているのかもわからない。 その論文を読んだ人たちが「じゃあ、これ作ってみようぜ」って2009年に誕生した。 その時に数万円でも投資しておけば、いまきっと億になっていただろう。 それぐらい値上がりした。 価値が上がったともいう。 なぜ上がったのか? 政治不安があったのだ。

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 はじめはキプロス危機といわれている。 ビットコインという怪しい通貨に金が流れ込んできた、最初のきっかけだ。 ヨーロッパとかEUの国の一つが怪しくなって「じゃあ、預金に税金をかけるね!」といいだしたのだ。 キプロス国民はたまったものではないだろう。 なんで国が貯金を勝手にもっていくのだ。 ありえねーってことで、キプロスの通貨は価値を失い、キプロス国民の貯金は行き先を探し始めた。 まあ、普通はドルに行くだろう。 もしくは円だ。 ただ、ドルはありえないくらいの量を刷りまくっていたので、価値が怪しくなっていた。 それは今も続いていて、じゃんじゃんドルはすられている。 そんな紙幣にするぐらいなら円にしようと、震災でえらいこっちゃになってる円でも価値が上がった。 ただ円もドルに倣ってじゃぶじゃぶ刷られている、アベノミクスというやつだ。 「どこかにじゃぶじゃぶ刷られていない紙幣はないのかよ」と思っただろう。 紙幣はなかった、その金は電子とプログラミングで出来ていた。 最初のビットコイン暴騰である。
 管理している人間が存在しないビットコインなんて怪しいものに、価値が付いたのはそんな背景がある。 つまりは『人間よりプログラムのほうが信頼できる」という状況だ。 そんな状況が次に起こったのは日本と密接な関係の、いまではもっともビットコインをもっているであろう国、中国である。


 それはキプロス危機の3年後、2016年の出来事である。 中国政府は人民元の切り下げを行った。 これはどうゆうことかというと、世界中の工場を集めて輸出で稼ぎまくっていた中国にお金があふれたのである。 あふれたお金がどこにいくかというと、土地にいくらしい。 かつての日本のバブルと同じだ、人は金があったら土地を買いたくなる。 でもバブルはいつか崩壊するし、そうなったときの騒ぎは地球レベルになるだろう。 だから「もっと工場とかに投資しようよ!」と元の価値を下げ、より輸出しやすいようにしたのだ。 工場を持つような人はいいだろう、だが関係ない人にとってみると、いきなり貯金の価値を下げられたようなものだ。 100万で日本車を買おうと思ったら150万になったとおもえばいい。 「こりゃ元は信用なりませんわ」とドルや円に中国マネーは流れた、が政府の規制でダイレクトに換金はできない。 元とドル円の間になるものが必要だ、必要な時にドルにも円にも元にも変えられるもの。 これがビットコインが何倍にも値上がりした原因だ。
 長くなったが、これがビットコインなんて怪しいものが値上がりした原因だ。 そのプログラムは公開されていて、管理者はいない。 世界中のネットにつながっているPCに均等に散らばっているから、地球レベルの停電が起きない限り消滅することはない。 問題が起きた時は有力者で対応策が練られるが、その価値は「公平である」ということだ。 公平でないビットコインなど価値がない。 ただの論文のままだったろう。 ちなみにその論文の99%は「いかに攻撃からビットコインを守るか」という内容になっている。 そこに人間の私欲が入り込む隙間はなく、数学的にエレガントな防壁で守られている。 
 ビットコインは怪しい。 誰が考えたのかもわからない。 では我々のもっているお金は怪しくないのだろうか?

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