実家に帰って1週間が過ぎようとしています。 ライターでお金を稼ぐためには、絶好の環境です。 そしてその難しさと無力感を実感しています。
ライダーハウスにいるときは、私は管理人として存在しています。 私以上にここを知っている人も、責任を持っている人もいません。 ライダーも私のことを「ライダーハウスの管理人」という認識で接してくれます。
そこから離れることで、私はただのおっさんに戻りました。 持っているのは数台のPCとスーパーカブだけ。 1年ほどやったライターの経験だけが私の肩書です。
焦りました。 ガンガン仕事をこなそうとPCにかじりついていたら、それが原因でミスをしました。
情けない。 ライダーハウスがない私は、ただのどうしようもない男です。 打ちひしがれていると、あのニュースをみました。
車の能力を自分の力と勘違いしている男の事件です。 その男のせいで家族は両親を失い、トラックドライバーは罪に問われています。
当たり前のことですが、車は車の力で動いています。 人間はただコントロールしているだけで、自分の力が強くなったわけではありません。
それはライダーハウスにもいえるのかなと
ライダーハウスはライダーハウスの機能があるから人がやってくるのです。 私の力ではありません。 私はただ管理しているだけで、私とライダーハウスは別の存在です。
長い間積み重ね、存在を同一化していたのでしょう。
自分の大きさは自分なのです。 ライターという仕事は、文章の力をうまく使えるようになるだけです。 自分が生んだ文章は、その文章の力で人に情報を伝えています。
そこに自分の存在はありません。 私はただ、より上手な使い方を覚えていくだけ。
自分が強くなったり、大きくなったりすることはないんです。 昨日よりちょっとだけ、上手な文章を作れるようになりたいなあ。