今回は裁判傍聴の日記になります。
社会のルールは法律で決められていて、それを守らなければいけません。
もし破ってしまったら法律にのっとり裁かれます。
「なぜ、そんなことをしてしまったのか?」
「自分だったらどうしただろうか?」
そのようなことを考えるためにも、傍聴はとても意義があります。
社会人なら一度は経験しておくべきことでしょう。
我々の社会はどうやって成り立っているのか?
犯罪を犯してしまったらどうなるのか?
そんなことを知るためにも傍聴に行くことをオススメします。
というわけでライダーと裁判傍聴に行ってきました。
「別れてほしい」と母は言った
詐欺事件の裁判でした。
法廷に入ると若い男女が座っています。
20代でしょうか、とても犯罪者には見えません。
しばらくすると裁判が始まり、事件の内容が見えてきました。
稚内市のスーパーで客のポイントを不正利用して買い物をしたらしいです。
女はそこの職員で、男は女の彼氏です。
男は生活に困窮していたわけではないけど、子供と生活している彼女の生活の足しになればと共犯になってしまいました。
被害額は数千円から数万円「これで裁判までいったのか?」と思ってしまいます。
でも新聞に載ったらしいこの事件、検察は重く見ているのでしょう。
主犯の女の妹は、けなげにシングルマザーの姉の子供の面倒を見ています。
その祖父は賠償金や示談金を払い、身元引受人になっています。
共犯の男の母親も出てきて
「(男の)妹が学校でいじめられている」と証言していました。
弁護人が母親に「中川(主犯の女)とどうしてほしいですか?」と聞くと
「やめてほしい」とキッパリいいました。
もちろん二人の目の前で、裁判長と検事と傍聴人たちの前での別れろ宣言です。
「バレなきゃ大丈夫」では許されない
被告人質問になりました、最初は主犯の女です。
スーパーのお客さんのポイントを不正操作した彼女は、あまり罪の意識はなかったようです。
最初は捜査にも非協力的で、ポイントを取るぐらい「大した罪じゃない」と思っていたらしいです。
子持ちでスーパーのバイト代は月10万くらい、共犯の彼氏と遊ぶ金や欲しいもの(靴とか)を買う金が欲しかった。
で、生活費を浮かすために今回の犯行を思いついたらしいです。
彼氏に「バレないから大丈夫」と共犯になることを促し、客のポイントをつかって食料品をゲットしていたらしいです。
で「こんなポイント使った覚えがない」とお客様からの申告で犯罪が発覚、店の信用問題にも発展するこの犯罪を重く起訴となりました。
裁判長は「コオリ君(共犯の男)を巻き込んだ罪は重い」とバッサリ。
スーパーはもちろん首になり、1日1万の昆布干しと7千円ぐらいの夜の仕事で今は生活しているらしいです。
検察が「彼とは別れる?」と聞くと「・・・・話し合って、決めたいです」
コオリ君
共犯の彼、コオリ君の質問にはいります。
普通の若者であり、どっちかといえば「いい奴」なのでしょう。
主犯の彼女に犯罪を持ち掛けられ「止めるべきでした」と泣きながら質問に答えます。
食料品も生活に困っているからというわけではなく「彼女と子供の為に」とやってしまいました。
妹がいじめられていることに深く傷ついていて、そのサポートを頑張りたい。
そして仕事は今の土木の社長が(犯罪のことを知っていても)「いいから働きに来い」と言ってくれているらしいです。
彼女との今後について「・・・話し合いたい」ということでした。
頭を使うべきなのだ
二人は感情に逆らえず交際を続けるのかもしれません。
でも少なくともコオリ君は別れるべきです。
なぜなら妹がいじめられている原因が主犯の彼女だからにほかなりません。
共犯になってしまったのも、彼のやさしさだからでしょう。
法のラインのあちら側にいることがとても不思議な人でした。
彼の母が「無職の時があって、不安定だったから」と犯罪に加担した原因にあげてますが、その無職期間は2,3か月です。 それで不安定になるなら、ライダーハウスは犯罪者の巣窟になってしまうでしょう。
そうじゃなく、彼が犯罪に加担したのは、ただ彼が良いやつだったからです。
そしてもうちょっと頭を使うべきだった「そんなことをしたら訴えられるから」と彼女を諭せばよかったのです。
主犯の女は、この犯罪を「万引き以下」と考えていたようです。
「どうせ使われないポイントだから」とかってに操作したのでしょう。
その罪の重さは万引きと変わりません、とても重かったのです。
でもそれに気づかないで、軽い気持ちでやってしまったのです。
頭を使うべきです、月10万しか収入がなくて小5の子供がいるのですから。
節約するか、家族や彼氏のサポートを求めるべきなのです。
感情や気持ち、そんなものに流されずに頭を使うべきなのです。
そして自分に合った仕事をつかみ取ることに、100%全力で取り組まなくてはいけません。
今日の裁判を見ていてそう思いました。