今日は4月の冬でした、朝起きると一面の銀世界だったのです。
そろそろ居酒屋の準備を始めなくてはいけないのですが、雪のなか夏の準備をする気にもなれずいつものようにノートPCをもって部室へ行きました。
ありがたいことに書くべき文章はいっぱいあって、クライアントさんに「これはちょっと・・・」とダメ出しをもらいながらキーボードをたたいていたのでした。
そんなときに、先日釧路から帰って大慌てで書いた文章のダメ出しが帰ってきました。
それはもう、ダメ出しのほうが素晴らしい文章でした。
私の書いたやつを読み返してみると、それはもうゴミのような文章でとても恥ずかしかったです。
アバばばばばと修正して、加筆して、削りました。
クライアントさんに速攻で「修正しました」と連絡したら「早いですね」と言っていただきました。
それぐらいです、私にできることは。
ひとまず山を越えたので、地下のカフェにコーヒーを買いに行きました。
エレベーターで往復して、だれもいない部室(町民交流センター)に戻ります。
目の前の壁はすべてガラス張りになっていて、そのすべてを雪が覆いつくさんと吹雪いていました。
私はコーヒーを飲みながら「ありがてえ」と思いました。
自分の力が伸びたことを実感できる瞬間があります。
私の文章力にとって、それは今日でした。
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夢枕獏「瑠璃の箱舟」を読みました。
著者に珍しい私小説風の物語です。
人間にとって苦しみとはいったいなんの意味があるのか?
そんなお話でした、おもしろかったです。