はじめに言っておきたいんだけど、ワタシは戦争は反対だけど兵器はカッコイイって思っちゃうような平均的男子で、特別にどこかの政党を支持しているわけじゃなく、左でも右でもない中庸な思考の凡人なのよ。
で、この前の上富良野郷土館にいったときの話よ。
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出征旗が響く
これが展示してあったの
出征旗ね。 私たちは、生まれる時代がよかったからいいようなもので、この時代の若者だったら、この旗をもらうのは当たり前のことなのよね。
書いてあることは武運長久とかようするに「 死んで来い 」ってことだと思うんだけど( もちろん細かいニュアンスの違いはあると思うけど )これをもらったときのキモチってどんなのだったのかしら?
お世話になった人や、近所の人たちや、親戚とかが「 死んで 」って言ってくるのよ。 ( もちろん死をを前提にしない書き込みもあったと思うけど、それはこの時代では恥と捉えられていたから、表だって書くことは出来ないと思うわ )
この時代の若者に比べたら、私たちの人生って楽勝よね
とくに69年を境にして、若者たちは消費者として徹底的に甘やかされてきたと思うの。 いやあ、マジで。
ワタシもかなりのビンボーにんだし、ワタシよりも爪に火をともして生きている人はいっぱいいると思うけど。 インターネットや、社会保障や、累進課税や、刑法や、食べれる野草辞典に守られているわよね。
はっきり言って楽勝だと思うのよ。
それなりのおべっかや、演技力があれば死なない程度に生きていくってのがどんなにカンタンなことかわかる? 仕事人間の致命的な死角は、自分のやってることのアホらしさにしらけないように、必死でそれについて考えないようにしていることよ。
「 ワタシは仕事に命をかけています! 」って楽な言葉よ
「 仕事はすべてのプライベートに優先します! 」っていって御覧なさいよ
上司は目を潤ませて「 そうか 」って言ってくるわよ。
こんなウソはつくだけ得なんだから、いっぱいついときなさいよ。
どうせみんな69年以降の甘やかされ世代なんだから、真面目にやったってしょうがないのよ。
「 キミ!この仕事はどうなってるんだ! 」
「 ははっ! モー仕分けございません、私不眠不休で事態に当たってはいるんですが、先方とのうんぬんかんぬんがディスコミットメントでして、ぜひ部長と根回しのセッティングを計画中でございます。 」
「 どうゆうことだ? 」
「 はっ!今週の金曜日、先方との接待にこぎつけたいと思っています 」
「 そうか! 」
って感じで、すべての仕事は( やることさえやっていれば )真面目に当たる必要はないのよ。
だって、たぶん出征旗なんて見たことある人のほうが少数派よ。
ココロに出征旗を持ってみなさいよ。
現代社会がいかにヌルゲーか。
だからいい? ウソを付き捲るのよ。
「 この仕事はワタシの天職で、尊敬する人は社長と上司で、お客様の土足で踏まれることに何の躊躇もありません 」って言うのよ。
「 そんなウソはつけない 」って?
じゃあ、出征旗に書いてあることはウソじゃないと思うの?
いいや、違うね。
小さく書いてある字から「 国なんてどうでもいいから生きろ 」って意図をワタシは感じるわ。
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