モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

悲鳴 東直巳著 を読んだ

RRRを見て、RRRロスになってしまった休日。

天気もどんよりしていて、山は風が強い。

今日は読書と庭いじりの日としよう。

というわけでグーグルブックで東直巳の「悲鳴」を読んだ。

探偵はBARにいるとは別のシリーズ。こちらも主人公は探偵という設定だがBARにいる「俺」とは違って主人公の畝原は本業の探偵。だからリアルな探偵業の仕事が描写されていてそれがとてもいい。

話の流れもやっぱりいい。著者のプロット力はたまらない。ほんの少しの手がかりを、リアルタイムに追っていく描写が好きだ。

キャラクターもいい。今作では高橋、という変人が出てくるのだけれど、その愛すべき変人がいい、困ったもんだ(高橋の口癖)。

庭をいじりながら、つかれたら椅子をだして日光浴しながら読書をする。なかなかいい休日じゃないか・・とおもったら来客、選挙の挨拶だった。前回の選挙ではその舞台をちょっとだけのぞかせてもらったが、あの戦争がまた行われているのか・・と思う。関わり合いになりたくないものだ。

負け組でもバカでも奴隷でもいいから、あのような世界とは無縁でいたい。投票にはいくけどね。

***

良い読書をしたので創作がしたくなった。

だが、どうしても創造できない部分がある。

そこをAI に相談した。

いやあ、たすかる。

ほぼ会話、それもチョー頭のいい人との会話、リアルだったら頭が良すぎて会話がかみ合わないんだけど、なにせ頭がいいからこっちのレベルまで落として会話してくれている感じ。

虚数時間を使ったミステリを書きたいんだけど、どうすればいい?」

って聞かれたら、ドンびきしながら

「ちょっとなにいってるかわかんない」

ってなるのが常識じゃんね?

それを恐れずにガンガン質問できるのがAIちゃんのいいところ、いや、ひょっとしてAIも引いてる?シンギュラリティ?

ホーキング宇宙を語るを読んだ

ホーキング宇宙を語るを読んだ。

A Brief history of time という原題、時の歴史とでも訳すのだろうか。

ブラックホール特異点虚数時間では時間は過去にも未来にも行けるという話が好きだ。

で、この手の本のクライマックスというか、最終的な答えとして人間原理がでてくる。それは「どうしてこの世界は人間に都合の良い形になっているのか?」という疑問に対して、おおざっぱにいえば「人間が観測しているから」という答えになるというもの。

 

逆行する時間、10次元の世界、そんなものもあるかもしれないが、そんな世界では太陽の周りを地球は回らないし、電子もすぐにどっかにいってしまうし、人間は存在できない。

 

逆説、つまり、人間が存在する理由は世界を知ることなのだ。

 

地動説を否定し続けた教会は「ビッグバン理論はいいね」と認めた。「光あれ」という聖書の創造とつながるからだ。「でも、ビッグバンの前については調べようとしないでね」とホーキングに言ったという。そこは神の領域だからだ。

もちろん科学者はそんな言葉で止まるはずもなく、創造主を創造したのは誰なのか?と考える。

おもしろいな、そうでなくては、と思う。

幸福の科学のエルカンターレじゃないけど、創造主の創造主がいて、その創造主の創造主の創造主もいるかもしれない。科学者はその先にはきっとシンプルな方程式があると信じている生き物だ。量子力学の世界から宇宙の果てまでの世界のすべてを説明しうる万能の方程式があるはずだと信じている。

いったい、誰なのだろう。

なんのために、この世界を作ったのだろうか。

興味は尽きない。

RRRを見てきた

話題のインド映画RRRを見てきた。

最初のチャンスは前回の夜勤明けで、1時間睡眠で起きれなければならなかった。だが、疲れきっていて4時間睡眠、起きたら映画は終わっている時間だった。

で、今回は嫁が「私も行く」ということでドライバーになってもらい、夜勤明け2時間睡眠で行ってきた。3時間の長い映画だ。

・・

・・・

映画を見終わった俺たちはそのまま近くのドンキに流れ込み、感想を言い合った。思えば15年前、松本人志の「大日本人」で初めてのデートをした後も同じことをした。違うのは語ることがいっぱいあるということだ。それほどRRRは濃密な映画だった。

「なんかナートゥのところで涙が出てきた」と嫁が言う。

「最高のエンディングじゃねえか!って思ったらインターバルだった」と俺が言う。

「地味に毒蛇を捕まえて投げるテクがやばい」

「ハンドサインが万能すぎて笑える」

「ブリカス死にまくってワラ」

「スタイリッシュ虎回避」

「パンフみたら実在の人物っぽい」

「!!!???」

「アニキと羊飼い、どっち派?」

とまあ、とにかく語りたくなる映画だったので、2人で見れてよかった。おそらく、今年のベストムービー。

 

 

時間は逆戻りするのか 高水裕一著 を読んだ

こんな本を読んだ。

ほぼ日のコラムから興味をもって、キンドルで読んだ。いい時代だと思う。マニアックな本が簡単に手に入る。内容はマニアックというより、物理学を紹介する本、なんてジャンルなんだろう。

 

エントロピーとはそもそも何?って話。マクスウェルの悪魔量子コンピューターで復活した話。いまは50回目というのサイクリック宇宙論。そもそも時間とはなにか?という話。

 

子供のころ、不思議で怖くて仕方なかったことがある。それは「今って何?ここってどこ?意識ってなんなの?」ということだ。どうやら地球という場所であること、20世紀という時代であること、意識についてはよくわからないが、物理学はここら辺の疑問に正面から答えてくれる。

 

一説によると、時間は無い、とのことなのだ。

 

過去から未来への連続性は人間の記憶、意識が作り出している幻想だというのだ。

 

わはは、そんなわけあるかい

 

なあ?