モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

脳が委縮し不安と恐怖が残る

認知症になり脳が委縮するとさまざまな弊害が起こる。代表的なのは記憶障害で「わからない」が口癖になるのだ。新しい記憶から失われて行き、自分の周りはわからないもので囲まれてしまう。年齢、住んでいる地域、近親者、そして言葉だ。

論理的思考ができなくなり、コミュニケーション能力を失う段階がある。この段階に行きつくまで、人はもう様々な苦行の道をたどるのだと思った。

それはもう、徐々に遠くの国に飛ばされていくようなものだと想像できる。知っている場所、人がどんどんいなくなり、言葉もどんどんわからなくなっていくのだ。それはそれは不安だと思う。

そんな状態のお年寄りの目の前に、とつぜん「物忘れに効く」というサントリーの錠剤のCMが流れてくる。そりゃ買うよなあ・・と思った。どんどん忘れていく恐怖の中に、とつぜん光が差すようなものだ。全財産をなげうっても買うんじゃないかと思う。

世の中には、きっとこんな老人向けの商売がいっぱいあるのだろう。なんといってもお金をもっているし、騙しやすいし、不安をあおりやすい。格好のターゲットだ。金が欲しければ老人を騙せばいい。そこまでして欲しい物なのかと思うのだけれど。

花は咲きそして枯れるから

夜勤だった。これでついに10回目。1回5000円の補助がでるから、5万円頂いたことになる。じつにありがたい。

最初は恐ろしく、苦しい仕事だった。たった1人で越える夜。体は睡魔との戦いでボロボロになる。何が起こるかわからずに、ひたすらもがいていた。今もあまり変わりないかもしれないが「まあ、何か起こってしまったらその時考えよう」とあきらめている。経験しなければわからないのならば、できることはあまりない。やることが無くなったら、スマートウオッチのタイマーを入れて仮眠をとる。キンドルで本を読む。静かだ。

「子供が入ってきて、どこかに消えてしまった」というお年寄りの相手をしたり、ただ、怒りを発散したい人の相手をしたり、おむつを換えたりしていたら東の空が茜色に染まった。西側の壁が朝日を浴びてオレンジ色に焼けている。生まれたての空はどこまでも青く高い。間接照明の電気を消して、花に水をやる。「おはよう」とつぶやいた。1人だ。

1人1人、朝のあいさつをして起こす。緩やかだった流れは突然激流になった。1人を起こせば、隣の1人が起き出してくる。こんなとき、人はどこか無線でつながっていると感じる。無意識の周波数。転倒するリスクを頭の中でランキングし、行動の優先順位を入れ替える。ナースコールはなりっぱなし。タンタタン、タタタンタン。

居酒屋をやっていたときの感覚がよみがえってきた。あの時、自分は厨房で踊っていた。料理がもっとも簡潔に完成する道を探すことが出来た。食材に火が通り、ベストのタイミングまでの時間を体感できた。それまでにやれる作業を電気的反射でイメージできた。お客さんの腹具合とテーブルの空気感も伝わってきた。それらが組み合わさった時、踊る、と表現したくなることがある。なぜできたのか、無意識の周波数とつながったとしか言えない。食材の焼ける臭いと音、調理台の上の視覚イメージ、言葉を交わしたときの印象、伝わってくる熱気、それらが無意識となりつながる。

職場に花を飾り続けている。花を見せると人は喜ぶ。つぼみを見ると期待する。花の弁が開くと希望を抱く。太陽を意識する。枯れるまでの時間も。それらすべてが儚いことを。花を通じて無意識の周波数で、つながるのだと思う。

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想像のちょっと先をいければ

若い女の子の前でウキウキになってしまう若い男がいる。20年ぐらい前の自分のようなそんな対象を職場で見かけてしまった。できれば記憶の底に沈んだまま、永遠に消え去ればいいと思っていた。ああ、あの時の自分もこんな感じでウッキウキだったんだろうなあ。43歳のいま、そんなノスタルジーにやられている。体がかゆい。もっと落ち着いて、相手を観察して、普通にコミュニケーションすればよかった・・その痛さも含めて自分なのだ。

24歳ぐらいから保険営業の世界に入り、日常は性欲を排除した。異常だったと思う。人生で一番大切なことは、毎月のノルマを達成することになった。排尿とおんなじ感じで捨てていた。もったいない、と今では思う。郵便局を辞める28歳まで、その状態は続いた。後に嫁となる女と出会えた時には、性欲のピークは過ぎていた。

国産ワクチンを作るドキュメンタリーを見た。今では、人工的に4種のアミノ酸を分析、培養して、自由にウイルスを作ることが出来るらしい。すごい世界だ。まるで神だと思う。また、何代ものウイルスを続けることで、毒性の弱いウイルスを見つけ出し、それを培養することでワクチンにする生ワクチンも発見されているとのことだ。もどかしいのは、人体への悪影響を調べる過程に偉く時間がかかることだ。生ワクチンごとき、とっとと自分で実験してほしいと思う。旅人に治験で稼ぐ人もいっぱいいるだろう。需要はいっぱいあるし、喜んでやるヤツも多いんじゃないか。

面白かったのは、アメリカなどでなぜ、そんなにスピーディにワクチンが作れたのか?という疑問に対し「炭そ菌事件で国がテロ対策として膨大な予算を投じたから」という答え。つまり外部からのストレスに対する反応。その体制が出来ていたということ。なるほど。

5連勤3日目。とにかく体が重くてまいった。仕事では自分をさらけ出しているから、力を残して終わるということが無い。

とにかく、相手の想像をちょっとだけ上回ることが出来ればと思う。それがエンタメだからだ。おむつを替えるだけ、食事を提供するだけ、お風呂に入れるだけではエンタメにならない。それらのベースの上に、仕事の本質があると思う。とにかく楽しませて、笑わせること。相手の想像の内側に入らないこと。

 

 

きのこ図鑑を買いタケリタケに驚いた

ホットプレートを購入したかった。

巷には様々なホットプレートがあるが、2人暮らしにちょうどよく、お好み焼きとたこ焼きができるものが条件。いろいろ迷った挙句、象印にした。

 

家電量販店を回っていたら、炊飯器も欲しくなってきた。今あるやつはライダーハウスから持ってきたもの。そろそろ上位クラスのやつに買い替えるタイミングかもしれない。

炎舞炊き!「舞え、炎。舞え、お米。」というキャッチフレーズにやられて購入する。

炎舞炊き|圧力IH炊飯ジャー|炊飯ジャー|商品情報|象印 (zojirushi.co.jp)

さて、財布のひももブチギレ金剛したところで、本屋に行ってきた。そういや、欲しかった本がある。キノコ図鑑だ。

ネットでいろいろ調べても、この世界は深く広い。どれが初心者にとって入門書になるのかまったくわからなかった。ということで、リアル書店はこんな時に便利。

去年みつけたこのキノコのことを知りたかったのだ。

純白の美しいキノコだった。ネズミシメジっぽいけど、なんか違和感。特定は図鑑でもできなかった。それよりも、コイツを見てくれ、コイツをどう思う?

タケリタケ。いやあ、でっかい。肉the筋科。別の菌におかされてしまった姿。ネットで調べると有毒だけど食べている人もいる。タケリタケに今、夢中だ。