自己憐憫は行き止まりです。そこから生まれるものはありません。
自分を下げて、憐れむことは弱者の暴力です。私はこんなにかわいそうなんだから、愛でろ!と主張すること。それが心の底にあるから自己憐憫をしてしまいます。
そして、自己憐憫している人にかまうのはエネルギーの無駄です。距離を取るか、バカにするのがいいでしょう。ほっておくと、無遠慮にこちらの時間とエネルギーを奪っていきます。相手にとって、それは「かわいそうな私の当然の権利」だからです。
冬の間郵便配達の契約社員をしていた時、そんな人に出会いました。彼は私と同じくらいの年齢のおじさんです。背が高く、シブイ見た目に恵まれた人でした。
ただ、彼の中身は全然シブくありません。高校生ぐらいのままで止まってました。話す内容はジャンプの漫画。仕事の話をすると「いいなーできるひとは」と言います。
幸い郵便配達は個人プレーの仕事なので、距離を取って観察すれば被害はほとんどありません。「今日はどんな珍奇な言動を見せてくれるのか!」とワクワクしていたこともあります。
それから、冬の郵便配達を辞めて、数年たちました。youtubeでテレフォン人生相談を聞いていたら「ああ、彼はそうゆうことか!」と納得したのです。
つまり、あの人は、救いのない怒りを誰かにぶつける根性がないのだ。
その怒りの表現として、自分を憐れんでいる。
なんて救いようのない男だ。
怒りを感じたら、誰かにぶつけるか、自分の行動エネルギーに変換するべきだ。憐れむな、下げずむな。「かわいそう」を表現している人は、本当にかわいそう。
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人の行動心理を学ぶことができるテレフォン人生相談、本当に面白い。「なぜ、あの人はあんなことをするのか?」が理解できれば、その人を許すことだってできる。youtubeでいっぱい落ちているからオススメです。