エゴサーチをたまにする。
私は精神的マゾヒストなので、自分が魂を込めて作ったものを笑われたり、貶められるのが好きだ。はっきり言ってどうかしていると思う。
嬉しいのは自分が「コイツはヤベエ!狂ってやがるぜ!」と感じた奇人さん(敬称)に「蜂の宿ダイスキ!」と褒められた時だ。彼らのために、私はこれからもやっていくだろう。
で、そんな奇人さんの筆頭「狐面」くんのブログが発掘されたので、ここでさらしてみようと思う。本人の許可は取っていないけど、HTMLでサーバにアップされている以上、それは必要ないだろう。wordpressでドメインも取得しているっぽいので、これはバックリンクだ、受け取ってくれ。
彼は「蜂の宿の住民は狂ってるぜ!」と言うが、私から見たら滑稽だ。なぜなら、彼こそがもっとも狂った男だからだ。彼の残した伝説は多い。
伝説1:バイクの免許を取りに山形へ行く
彼はマントを羽織って、徒歩でやってきた。その時はまだ狐面はつけておらず、パッションピンクの一眼レフを携えていた。
「知り合いの画家の先生がいる」と富良野方面に出かけて行ったり、その先生と「貴重な石を山奥へ採取してきた」とゴロゴロと石を持ってきていた。
そしてある日「バイクの免許が取りたい」と山形へ出発してしまった。
「なぜ、山形?」と疑問に思った
「安いから」と彼は言った
おそらく合宿免許とかだろうけど、そこまでの移動エネルギーと旅費と寮費を考えれば旭川で取得するほうが合理的だ。
が、合理的な選択は彼に全く似合わない。狂っているからだ。
伝説2:ねえ、石は
先ほど書いた石なのだけれど、いまだにライダーハウスに転がっている。
「とても貴重な石」ではなかったのだろうか?まあ、平べったいので、鍋敷きとかにつかっている。価値観が謎だ。
伝説3:マイティーカップを持ち歩いている
徒歩時代から持ち物が謎の人物だった。普通とほだーというのは、ヘビー級のザックを背負って移動するものだ。が、かれはザックすらない、小さなバッグしかもっていない。
そこにティーカップが入っている。「なぜ?」と聞くと「紅茶が好きだから」ということだ。
「そうか」
と納得せざるを得ない答えだ。
着替えなどをあまり持っていない彼だが、まったく不潔な感じはしない。むしろ、私よりも清潔感がある。新陳代謝をしない生物なのかもしれない。
伝説3:退学届をライハで書く
大学を辞めてフリーランスになります!といえば「社会を舐めるな!」というリプライが来るのが、世のコール&レスポンスだろう。
彼はそんな醜いことはしない。
ある日、ツーリングに誘ったら「ちょっとまってください!」と何かを書いている。「何かいてるの?」と聞いたら「退学届けです」ということだ。
本物は自分の意思で、電光石火のように行動する。そう思った。
伝説「お前がどうした」
さて、彼のブログを読み始めて、新たな伝説を発見したので紹介したい。
連休中の浅草は外国人で溢れて、僕のベッドの上段にも隣のベッドにも外国人が寝ていた。
英語もろくに喋れないが他にやることもないので「Hey, what’s up」と手当たり次第に話し掛けた。
英語を話せない日本人の相手をするのは大変だったろう。
ただそうやって話しかけたうちの一人とは未だに交流がある。
放浪を始めてすぐ、浅草のゲストハウスで外人に
「Hey, What's up」
と話しかけまくったらしい。
「やあ、最近どう?」ぐらいの意味だ。いきなり日本人の青年に話しかけられて、外人も戸惑っただろう。「いや、お前がどうした」と突っ込んだかもしれない。
まとめとおわび
ここまで無許可で彼のことを書いてしまった。読んでいるかもしれない、ここでごめんねと謝っておく。
ただ、まあ、自分を含めて狐面くんのことを嫌いな人間はいない。だから自信をもって自らの道を突き進んでほしい。