ライダーハウス蜂の宿

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脱肛日記

美瑛町の最深部まで沢登りしてきたと思ったらお尻に異変が。持病の脱肛が再発したのである。脱肛とはお尻の出入り口が腫れる状態で、なってしまうと微妙な痛さが続く。こまった状態だ。

 

なので脱肛になったらまず病院に行く。これはキアイでは治らないタイプの病気なのだ。その代わり薬や外科手術が効果的。初回なんて美人の看護婦にアイスバーのようなものを突っ込まれた。で、治った。

 

「今回もアイスバー突っ込まれるかなあ」とドキドキしていたのだが、どうやらそのチャンスはなかったようだ。サカイマサキを肛門科の医者にしたような先生に診てもらった。ぐぃっと開かれて、ズブッと指を突っ込まれる。「はい、脱肛です」といつものセリフだ。これを聞くのは3回目。

 

「で、外科手術で取っちゃうのが一番です!」ということだったのだが、1泊2日はこの時期キツイ。「じゃあ、薬で治しますか」といつもの薬を処方してもらった。

 

お尻に軟膏のようなものをインサートして、痛み止めの薬を飲む。あ、少し楽になった。ただ素早く動いたりとかはムリ。なので夜の居酒屋にフロア係をおくことにした。

 

そこら辺を歩いていたナイーブを捕まえて「ここら辺に突っ立ってて」という。それが仕事だ。いるといないじゃ大違い。とにかく座っていたいのが脱肛のきついとこで、フロアを歩き回るのはキツイ。

 

助けもあって何とか終わらせた。布団に倒れこむように寝る、が、おしりの鈍痛が気になって眠れない。朝から仕込みをしまくって、居酒屋でオーダーをカイトサーファーのようにこなした日だった。疲れ切っているが、眠ることを脳が拒否している。

 

いたみ気にならなくはないが、意識して無視をする。仕込みをしてたら夜になった。ゴシンキさま2名。「今日はウニ丼2杯くってきました!」とのこと、2杯!?

 

「2人目の子供が生まれたんですよね…」「おお、おめでとうございます」「でも、北海道来れるのはしばらく無理かと・・」「まあ、しゃーないっすね」「だから2500円で食べられるウニ丼の店があって」「ほうほう」「そこ、漁師さんがやってる店でその日の朝とれたウニしか使わないんです」「そりゃうまそう」「だから行きました、2杯目」「そりゃ食いますね」

北海道苫前町 | ココカピウ

東京で子供が2人目生まれたって大変だなあ・・・保育園が月5万かかるらしくて「月10万ってマジかよ・・・」と愕然。がっつり稼いでそうな人ですが、さすがに月10はきついですよね。でも、苦労した分喜びがありますよと言ってたら「いま、エンジンオークションで入札してます」とスマホを指さしました「エンジン?」「マッハのエンジンです」「マッハ!!すごい!」「2台持ってます」結局20万近くで落札したようです。うん、この人なら2人の子供の養育費なんて楽勝でしょう。

 

次の日。脱肛で眠りが浅い。なんとなくそば屋に入り、置いてあった「北海道経済」という雑誌を読む。すると面白い記事があった。

 

旭川の民事裁判の傍聴記録で、壮絶な親子喧嘩が裁判までになったというものだ。私は毎週のように裁判所に通っているのだが、民事は長ったらしいし傍聴していなかった。きっとほとんどのマニアもそうだろう。民事まで傍聴するのはよっぽどのスキものだ。

 

さすが地元誌だと思った。そしてこの雑誌に「無料でいいから書かせてください!」といったらどうなるだろう?書かせてくれるだろうか?そしてもし書かせてくれても無料で書いたらやる気がなくなってしまうだろうか?

 

いまクラウドソーシングのサイトで仕事を探すとき、やはり書きやすくて稼げる案件を探す。「無料でいいから」なんて自殺行為だ。自分を高めるには難しくて稼げる仕事に挑戦しなければいけない。

 

が、金に目がくらむと貴重な修業ができないことがある。紙媒体はネットとはレベルの違う世界で、体験できるならぜひやってみたい。それに「無」という状態、ゼロというのは意味のあるものだとおもう。

 

そんなことを思ったのはこのブログを読んだから。

ibaya.hatenablog.com

兄に対する尊敬を深めたエピソードがある。当時、まだ、知名度もなにもなかった兄は、地域センターのような場所を借りて毎週学習会を開いていた。しかし、どれだけ告知を重ねても、どれだけ精魂込めた準備をしても、最初の頃はおとずれるひとは0人だった。しかし、それでも兄は、まるで目の前に大勢の人々が集まっているときと同じように、たったひとり、誰もいない空間で講座を続けていたのだという。

観客のいない講座で、なにもない空間に向かってしゃべる。そこには空気しかないけれど、きっと神はそこにいるって話。

「無」でいい。「無」にむかって書きまくれ。