ライダーハウス蜂の宿

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ドローン背負って辺別川登ってきた

美瑛でもっとも熊に遭遇しやすい場所に行ってきました。

 

辺別川は美瑛町の俵真布を流れる川です。釣りをしていた時に「あの川の上流はいくなよ」とよく言われました。クマが出るからです。

 

ただ、辺別川の上流域というのは道の通っていない自然の残っているエリア。美瑛町民としてはぜひ行ってみたかった場所です。地図を見ると硫黄沼という大きな沼があって「いつかここに行けたらいいなあ・・無理だろうなあ」と思ってました。

 

「いけるよ」と前日いっしょに沢登りしたOさんがいいました。「マジで?」と聞くと今は人の通っていない登山道があって、そこから硫黄沼が見えるとのことです。辺別川を沢登りで登ってその登山道を帰ってくるコースがあるからやろう!となりました。

 

連日の沢登りです。まあ、初日は5時間程度だったので大丈夫でしょう。4時に起きていろいろやって、登り始めは7時でした。

 

車の底面をこすりながらゲートに到着して、1時間ほど歩きます。林道が尽きたら沢ブーツに履き替えて沢登り開始。空気はピリリと冷えていて、体内から発熱するのと相殺してくれます。つまりは最高に気持ちいい。

 

水もまったく濁りのないもので、滝つぼのプールがとても美しく見えました。朝の太陽が昇ってきて、水面を黒く光らせます。「美しい・・」と何度もため息をつきました。

 

滝も実にダイナミック!直登できない大きな滝が3か所ほどあって、どれも神秘的な美しさでした。「町内にこんなところがあるとは・・・・」と絶句します。

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じーんと感動しまくっていたら「ちょっと巻くか」と言われます。どうやらのんびり写真とったりドローン飛ばしたりしたせいで、結構時間が押しているとのこと。「了解です」と感動のハードルを上げて、ガンガン歩くことにしました。

 

今年は体力に自信があったのですが、辺別川の終わりが全く見えないので疲れ切ってしまいました。夏の登山道に行きつくまで6時間ほどかかってしまいます。その間の滝は数秒チラ見するだけ。ああもったいない。

 

トムラウシから美瑛に向かう稜線を歩きます。景色は素晴らしいのですが100mごとに熊のフンが落ちているのが怖い。「夕方になったら活発になるからね」ということなので、疲れてましたが飛ばします。

 

ピークで2回目の大休止。雲が出てきたので周りは真っ白です。ですがそれよりも時間が気になります。「ギリ日没までには車に到着できるかもね」という状況でした。

 

体調も悪くなってきました。私は持病をもっていて、痔になりやすいのです。この時も登山中に痔を再発してしまい、おしりの鈍痛を抱えて歩いていました。

ですが痛いなんて言ってられません。早くしないと夕方になり、熊と暗闇が襲ってきます。バクバク脈打つ心臓と、筋肉がブチ切れている太ももを動かします。

 

なんとか車にたどり着いたら17:30でした。ふぅ、一安心です。宿に帰ってジンギスカンで打ち上げました。長かったー。楽しかったー!

 

きつかったですが「これ以上楽しいことってあまりないな」と感じてます。辺別川を上ることができるのは体力と沢の経験がないと不可能でしょう。それに「登ろう!」と思うことさえ困難で、きっと私のような「この場所すごいなあ・・行ってみたいけど無理だろうなあ・・・」と諦めている人がいっぱいいるはずです。

 

私は幸運にも行きたいと思っていたところに連れてってくれました。今日の体験は私にとってフェラーリに日替わりで女を乗せるよりも価値のあるものになりました。それにあの美しさ!濁りのない滝つぼプールに差し込む光。あれ以上美しいものってあまり思いつきません。