ライダーハウス蜂の宿

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苦しくなければいけない

人生は物語であり、その物語の強度が説得力をもつのだとネットで読んだ。夏の甲子園で公立の農業高校が決勝戦に進むという物語に日本中(の野球ファン)が沸いた、警察があきらめていた遭難した2歳児をボランティアのおじいちゃんが速攻で発見するという物語もそうだ。物語に人は引き付けられ、納得し、心を動かされる。

物語にはいろんなスタイルがあるが、もっとも一般的なのはクライマックスに向かって盛り上がるというものだ。主人公が逆境をはねのけたり、成長したり、強い意志で願いをかなえたりする。喪失をうめたり、うめれなかったりする。悲しみ、怒り、願い、苦しみ、愛など物語にはそれらの要因が必要だ。

10年やったライダーハウスと居酒屋の物語は終わりが近いというか、ほぼ終わっている。これ以上の展開はないだろう、あっても数行。これ以上大きくすることもない。それは安定しているけど、ちょっと悲しい。

その代わりカヤックとか、山ドローンとか、裁判傍聴に情熱を感じている。これらは全くうまくいってない。思い描いた絵ではそろそろ小銭が入ってくる段階だったけど、いまだヒマ人の趣味の段階だ。苦しい。やっていて楽しいのだけれど苦しい。「まーた遊んでるな」と自分で自分を苦しめる。

だが、まだ足りない。苦しみ足りない。もしこのままうまく行っちゃったとして、それは物語として面白くないからだ。面白い物語にするためには、もっともっと苦しまなくてはいけない。そのほうがクライマックスへ向けて面白くなるからだ。

 

※※※

 

自分の物語を面白くしようと思う。が、命だけは大切にしたい。カヤックでは一度死にかけたし、山でも一度死が近かったことがある。裁判傍聴で危険はないと思ってたら、ヤクザに囲まれたこともあった。命だけは大切にしたい。

そう思ったのは最近十勝岳で遭難事故があったからだ。何度も登っているわが庭のような山だけど、樹木が全くなく「どうやって遭難するの?」という山だ。

死んでしまった人は悪天候の中登山をしてしまった。樹木のまったくない環境ではきついだろう。軽装だったとニュースではいっているが、十勝岳は行動6時間の日帰りコースだ、無理もない。ライダーを連れて登ったら、うち一人がコンバースのスニーカーだったということがあった。そんな山での死亡事故に自然の恐ろしさを禁じ得ないのだ。

人生を面白くするには物語が必要で、物語には苦しみが必要だ。だが命を落としてしまったら物語はそこで終わってしまう。だから命は大切。