「オロロンラインでバイク止まっちゃったんですよね」
とCBF125に乗ったライダーが言いました。彼の名は金ちゃん。大学を休学してバイクで日本を回り、イベント系サークルの催しのために6月中に戻るとのことです。
「え?このバイクそんな古くないでしょ?」
と聞くと、チェーンのテンションをだらだらに緩めたまま走っていたらしく、スプロケから外れてシャフトあたりと絡み、そしてストップということです。
「でも、留萌のバイク屋さんがすごい良い人で、徹夜でなおしてくれたんです」とのこと。
そんな彼のバイクは30万以上かけているのです、え?どこに?
「10:0で事故られたときに直してもらいました」
新車で買ったほうが安くない?
「はい、これ20万で買えますから、でも、保険やが修理じゃないと全部出ないって言うからそうなりました」
へー、そんな誰も得をしないことがあるんですね。夜は居酒屋で餃子を食べてくれて「今まででかなりトップの餃子でした」とほめてくれました。うん、うれしい。
殺人事件の宣告中はケータイを切りなよ
今日は先週追い続けた紋別の殺人事件の判決でした。
内容は16年の求刑に対して10年というもの。かなり情状酌量された結果といえるでしょう。「人を殺した殺人者に対して甘くない?」と思われる危険もあります。
そんな責任を一身に背負ってサトウ裁判官が被告にゆっくりと話しかけます。
「また同じようなことをする心配もある。でもなんとか人の気持ちを考えることができる人になってほしい」
計画的で、残忍で、悪質な行為をしたけど、被告の生い立ちにも同情すべき点があるという内容でした。被害者である被告のひいおばあちゃんも納得できる判決だったのではないでしょうか。
そんな大切なことをしっかりと被告に伝えようと、ひとつずつ言葉を選んで被告に話しかけるサトウ裁判官。そのとき
ピロロロロロン!ピロロロロロロン!
と報道陣の中から携帯がなっているのが聞こえます。はあ、マジかよ。サトウ裁判官も「そのピロピロ切ってもらえるかな?」とさすがに切れました。
立派な社会人になってほしいと伝える瞬間に、立派な社会人サイドさんがルールを守ってないんです。切っとけ。