ここでしか食べられないってどんなものでしょうか?
おいしいものは日本全国で流通していて「ここでしか食べられない」ってものはあんまりないと思います。それが調理法だったのならなおさらで、情報はインターネットでものすごく流動的になってます。例えば人気の飲食店の秘伝のレシピなど、昔だったら厳しい修行の末にやっと教えてくれるものがあっさりとネットに乗っていたりします。
食材でもそうでしょう。どんなにおいしいものでも冷凍され、トラックで全国に運ばれます。「これはウマい!」と評価を得たものが愛され、価値をもち、全国に流通するのです。
つまりカネになるなら流通に乗ります。そのためのプロがいっぱいいるからです。
ここでしか食べられないものというのは流通のプロのメガネにかなわなかったもの、つまり以下の条件が当てはまると言えるでしょう。
1、旬が限定的なもの
2、流通にのせる価値のないもの
3、あまりおいしくないもの
4、生産量が少ないもの
5、本当に秘伝のレシピになっているもの
この条件があてはまる北海道でしか食べられないものを調べてみました。
利尻のウニ
ウニは旬が超限定的な食材です。ムツゴロウさんいわく「漁船に積まれているものを横取りする」ぐらいじゃないと最高の味が食べられないとのこと。流通されているのは形を維持するために薬漬けにされたものです。
そんなウニのキングは利尻のバフンウニでしょう。良質な昆布をたらふく喰った利尻の蝦夷バフンウニは、ウニの中でもトップのうまさとのこと。人生一度でいいから利尻の漁港でウニを横取りしてみたいものです。
留萌の甘えび
寒い冬にとれる留萌の甘えびは抜群の味らしいです。冷凍されて流通してますが、これも生との味は別物クラス。毎年エビ祭りに行ってますが、その余韻のようなものを味わってます。
羅臼のホッケ
知床の沖には深海があり、そこから上がって来るホッケは究極の一品です。ホッケはいろいろありますが、羅臼産だけは別次元の味です。流通しているのは開きになっているものですので、羅臼で本当のホッケを食べてみたい。
猿払のホタテ
オホーツクの猿払はホタテの街です。漁獲量もきっちりと管理されていて、猿払のみで食べられる生のホタテはさぞかしうまいのでしょう。通販もされてますが、猿払で喰うものとは別物でしょうね。
ウェブマガジン カムイミンタラ ~北海道の風土・文化誌 :猿払村のホタテ漁業 漁業者の熱意と努力の結晶が貧しさにあえぐ過疎の村を救い “育てて とる漁業”に成功の道をひらいたのです
厚岸のカキ
淡水のまじりあう低温の海水がカキに理想的な環境なのです。とくに厚岸生まれ厚岸育ちのカキはカキえもんといわれカキのうまみが凝縮された一品だとか。
帯広の豚丼
レシピが謎です。とくに「とん田」「ぱんちょう」などの名店は再現不可能な美味だとか。
知床のトド丼
さすが知床。
根室のエスカロップ
これも流通してないですね。
食べたことないなあ・・・
熊肉
富良野のくまげらで熊肉が食べられます。
熊肉のかんづめもあるので「ここでしか食べられない!」というほどのものではないかも。
函館ラッキーピエロ
ココでしか食べられないものの代表です。
苫小牧のホッキ
ホッキが好きなんで寿司でよく食べます。ですが苫小牧でたべたホッキ丼は天上の美味でした。まるとま食堂は人気になりすぎて入るのが結構たいへんです。
南富良野エゾカツカレー
除外したモノ
ラーメンなどは全国各地でいろいろありますし、ジンギスカンは冷凍されたものが基本です。かみふらのの豚サガリは大好きですがここだけって感じではないかもしれません。
穀物や肉は流通ができますからご当地のみって感覚はありません。シカ肉を出す店も徐々に増えてきましたね。
B級グルメもいっぱいあります。蝦夷カツカレーだけでなく、秩父別のパスタや美瑛のカレーうどんなど。それも定番になるには長い時間が必要だと思われます。
まとめ
どうしても海産物が中心になってしまいました。根室のサンマとかカニとかも根室で食えばまた別ものな味なのだと思います。ですがうまいから全国に流通してますしね。
探せばもっともっとありそうです。気づいたら追記していきます。
追記 シシャモの寿司
コメントありがとうございます。鵡川町のシシャモの寿司も鮮度が落ちやすいから北海道限定の食べ物ですね。ここらへんのシシャモは流通しているアラスカ産とは別物で、本当に凶暴な顔をしていて太いです。
鵡川町で10月から11月までの限定らしいです。食ってみたい・・・