ライダーハウス蜂の宿

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自分のためのアオリ

ああ、冬が終わる。冬が終わっちまう。あんなにも怖かった冬が。

 

ライターとして頑張るという命題を立てた冬が終わる。結果として駄目だった。目標である月収10万には届かなかった。1円ライターを抜け出せなかったのが原因だ。

誰でもできる仕事だ!と軽く見ていた1円ライターが、鬼のリテイクによってひどくMPを削ってくることに気づいたのは2月。アホくささに逃げ出したかった。これだったら0.5円のほうが稼げた。事実時給1000円まで行っていたのだ。

ただ、0.5円に甘んじていたら先は無い。それはわかりきっていたので1円へ、1円の仕事も先は無いことが分かる。だから考えた。どうしてこんな仕事があるのだろう?

グーグルの検索上位を得るためだ。そこから流入してくる数と広告収入、人件費とサーバー代を引いたのが利益。誰だってできる。

SEOについて調べてみた。この世界のルールはきっちり明文化されていて、みんなこれに従ってサイトを作っているのだ。グーグルは世界を有益な情報で前進させているのだとおもった。すばらしい。

これだな、これに賭けてみよう。ライターはやりたいやつだけ続ける、同時進行で自分のサイトをつくる。失敗しても構わない。1円ライターよりはやりがいがある。

きっと私はウソが書けないんだな。それはwebライターとして致命的な弱点かもしれない。だからしっかりと知識のあるものか、取材を必要とするものを書けるようになろう。

目先の金のために1円ライターをやることはやめよう。今もまだ連絡掲示板から抜けれないけど、毎月のように1円ライターのレギュレーションが変化しているのが流れてくる。「ごくろうさんです」としか言えない、とにかく辞めてよかった。

収入が無くなることで恐怖は常に付きまとった。夏の仕事まであと少し、それまでなんとか生き延びよう。肝心なのは金そのものではなく入手方法だ。何時だってそれが問題だ。

「人間の中心には孤独に対する恐れがある」と心理学者が言った。私は幸いなことに孤独に対する恐怖が少ない。ライダーハウスのおかげだ。

 

恐怖は常に外からやってくる。そして自分に当たる前に消えてしまう。「ライターで冬を越したらどうなるか?」という恐怖は春になると消えた。

「冬の間居酒屋営業をしてみたらどうなるのだろう?」と思ったことがあった。やったらなんとなくできた。儲かりはしなかったが死にはしなかった。

「自分で自営業をしてみたらどうなるのだろう?」と思ってやってみた。10年ほど前の話。

「郵便局を辞めたらどうなるのだろう?」死ぬことすら覚悟したが、もちろん死ぬことは無かった。

やってみたから答えが出る。やらないから失敗したときの想像をしてしまう。それは恐怖に変わって苦しみに変わる。恐怖を抜け出すことと疑問を解決することはイコールだ。

 

あんなに怖かった冬が終わる。ライターとしての冬が。ほとんど稼げなかったけど、おかげでいろんなことができた、沢山の学びがあった。親孝行できたし、文章の基礎が作れた。そしてなにより「ライター」という恐怖が消えた。実際にやってみたからだ。

恐怖に向かっていこう。恐怖は殴ってこない。1円ライターのように酷使されることはあるけど、代わりに多くの有益な情報をくれる。