モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

人間関係に疲れたのなら郵便配達のアルバイトをするといい

狭い空間に毎日同じ顔、嫌にならないほうがおかしい

 

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郵便配達のアルバイトは時給のわりに責任が重いです。誤配をしたらこっぴどく怒られます。ノルマも毎朝のように言われます。交通事故を起こしたら懲罰ものです。

それでも人間関係においてとても楽なところでした。そのことを言うと

「全然わかってないなあ」

と言われたことがあります。気づいていないかもしれないけどギスギスしているんだよ、と。

「わかってないのはあなたですよ」という言葉を飲み込みました。毎日くだらないことで誰かを憎むのは人間社会ではどこにでもあることで、それが郵便配達の職場でも起きているのはわかっています。

いじめ、見下し、プライド、アルバイトをしながらそんな滑稽な人間模様を見てきました。それでも可愛らしいものだと思ってます。本当にヤベーのは人間の精神を腐らせるのです、郵便配達ではそこまで行くことはありません。

 

理由1:毎日外に出る

自殺するほど人間が追い込まれるのは、それが密室であることが多いです。毎日嫌いな人間と顔を突き合わせてマトモでいられるほど、感情というのはタフにできていません。

私が経験した中でやばかったのは、とある工場でした。毎日密室の中でラインに立つのですが、一人の権力者がつまらない人だったのです。

人材派遣から来た人は次々と辞めていき、それに対してブチギレるのでさらに環境はひどくなっていきました。人が辞めるのは自分が原因であることにまったく気づいていないようでした。

郵便配達のアルバイトでもヤバイ上司というのはたまにいます。本社の期待に応えようとビシバシやってくるのです。

営業!営業!営業!ノルマ!ノルマ!ノルマ!

誰かがミスをしたら

説教!説教!説教!

交通事故を起こした人を2時間説教しているのを見たことがあります。

 

それでも郵便配達のアルバイトがマシなのは、毎日外に出るからです。配達区の中で自分一人になることができるのです。それはたまらない開放感でした。

問題の上司は2年で交代します。上記のようなヒドイやつもたまにいますが、ほとんどはやさしくのんびりとした人が多かったです。

営業目標も実はたいしたことありません。きっとヤマトや佐川のほうが厳しいでしょうし、本職の営業マンにくらべたら軽いものです。

配達の仕事がいいのは、配達という仕事があるからとも言えます。

 

理由2:毎日配るべき仕事がある

郵便配達をしたあと保険の営業部門に入りました。営業の仕事が苦しくなるのは仕事が無いときです。なので毎日何か契約を見つけようと這いまわるのですが、そうそううまい話はありません。

郵便配達の仕事がいいのは毎日仕事があることです。普通の人が普通にやって大体16時ぐらいに終わるように調整されています。で、余裕ができたら営業しよう!というスタンスです。

配達が忙しければ「営業どころではない」となります。さらに毎日自分の配達区をきれいにすることは達成感があり、そこの達成感はメンタルにすばらしい効果があります。

「今日、この区域の郵便を配達したのは俺なのだ!」

という自信があふれてくるのです。

 

理由3:運動がきもちいい

郵便配達は体力仕事です。なのでみんな結構な距離を毎日走っています。階段は駆け上がるし、1日中動き回ります。

私たち人間は運動するようにできています。それはとても燃費のよいものになっていて、江戸時代の農家は少ないごはんで一日中畑を耕していました。

それはつい最近まで続きました。私たちの体にはちょっとのエネルギーで一日中動き回る能力が備わっています。

その証拠が糖尿病です。

「糖尿病 患者数 グラフ」の画像検索結果

NTT西日本大阪病院|地域だよりより

 

うなぎ上りとはこのことか。この50年で35倍になった糖尿病。原因は食生活と運動不足です。

つまり長年かけて作り上げた燃費ボディに、近代の食生活は過剰すぎるのです。握り飯で朝から晩まで畑で働いていた体に、突然のデスクワークは毒、あまりまくった栄養が体の中で爆発して糖尿病などを引き起こします。

しょうがないからジムに行ったり散歩をしたりしますが、絶対足りません。体は限界まで使い切るようになっています。その点郵便配達はもってこいの仕事でしょう。

体が求める運動量を毎日郵便配達はこなします。最初はきついかもしれませんが、慣れてくれば気分爽快。ビールも上手いし、飯も最高です。

そんなだからストレスが溜まりません。鬱屈した精神の人って郵便配達をしていて見たことが無いんです。

 

理由4:組合がそこそこ機能してる

郵便局は巨大な労働組合をもっています。それはアルバイトでも参加できて、組合費さえ払えば仲間としてあつかってくれます。

といっても「闘争だ!」と熱くなっていた時代は過去の物。ぬるーい飲み会があるぐらいです。入らないからといってデメリットもありません。

それでもいざという時は役に立つようです。職員の異動を強引にとめたのを見たことがあります。「組合もやるときはやるのだな」と感心しました。

そんな組織ですから、仲間意識が強いです。配達にかかわるのは「現場の人間」として保護されるべきというスタンスですから、なにかしらのトラブルがあったら上司より組合長に相談したほうが効果的な場合もあります。

その力は体感した人でないと分からないかもしれません。「え?この人が?」と仕事で感じる人でも、組合のことになると強権をもっていたりするのです。

 

まとめ

人間関係に疲れたのなら郵便配達のアルバイトをおすすめします。精神、肉体ともに健康になるし、ブラックな仕事でもありません。営業だけはコツが必要ですが、それも他の仕事に比べればたいしたことは無いのです。

生きるのに疲れて、メンタルがゼロになっているのなら、引きこもるよりも配達のアルバイトに行きましょう。体を動かし、カネを稼いで、うまい飯を食うだけで何かが変わってくるものです。