今日「旅人いますか?」とお客さんに聞かれました。
すこし返事につまったという記事です。
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9月も下旬になりました。
そしてライダーハウスはガランとしています。
ライダーは連泊してバイトにいっている人達だけです。
割と余裕があったので、布団を干したり、温泉にいったりしていました。
そして温泉から帰ってきて、ゲームをしながらだらけていたら
「こんにちはー」
とお客さんがやってきました。
お客さんはいいます「ここは働いている人が多いって聞きましたが、今日って旅人いますか?」
私は困ってしまいました、連泊中の彼らは紛れもなく旅人だと思います。
ですが彼の言う「旅人」とはちょっと違うかもしれません。
んー困りました。
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いま、手元に「明鏡」という辞書があります。(大修館書店)
それによると「旅人」というのは
旅をしている人。旅行者。
ということです。
そしてこの辞書によると「旅」とは
住んでいるところを離れて、一時的に他の土地に行くこと。旅行。
となっています。
ついでに「住む」とは
居を構えてそこで生活する
ということですので、ライダーハウスにて「生活」してしまったらもう旅ではないということがいえます。
辞書に乗っていることはともかく、彼にとって「労働者」は旅人ではないということが伺えます。
きっと泊まっても満足してもらうことはできないでしょう。
私は「旅の定義」って難しいなあって思いました。
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連泊中の彼らは、いま不安定な場に立っています。
秋になって話題は「これからどうする?」というものが多いです。
それは自分とは何者で、どんなことをやりたいのか?
探っているように見えます。
私は彼らを「立派な旅人だな」と思います。
でもそれは冒頭の彼が言う「旅人」ではないのでしょう。
彼はもっとフランクに、おいしいグルメ情報とか、格安の宿とか、絶景ポイントなどを語り合いたかったのではないでしょうか。
ちょっと濃さが違うように思えます。
なので私は
「今は旅人いないよ」
といいました。 「それじゃあ」と彼は出て行きました。
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