モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

電話のコツは「自分が何者で」「なぜこの電話をかけているのか」

ライダーハウス蜂の宿のノザワです

私は電話が結構好きで、情報を得るときには「まずそこの電話番号を」調べたりします。

ネットには乗っていないダイレクトな情報を得るには、やはり電話は強いです。

電話をするときのコツは

「自分が何者で」

「なぜこの電話をかけているのか」

から説明すれば、あとは流れで何とかなるもの。

最低限の敬語を使えば、こんなに使えるツールはないでしょう。

 

ただ、電話を使った営業もいまだに行われていて、忙しい時にくる営業電話はイラっとするものです。

そんなときも前述のコツ

「あなたは誰ですか?」

「どうしてこの電話をかけているのですか?」

というところを突いてあげれば、時間の節約にもなるのです。

 

そしてライダーハウスをやっていても、電話はとても便利です。

今季から電話予約を受け付けないで、飛び込み優先にしましたが「ベッドの空き情報」を問う電話が結構あります。

だいたいの感覚で「何時ころまで来れれば、大丈夫」というようなことは言えるので、お互いメリットがあるのです。

もちろん、こちらは店側ですので下手になるのですが「それにしたって・・・」という電話がたまに来ます。

私の立場から偉そうなことは言えません、もしそう感じたのであれば申し訳なく思います。

そのことを踏まえていただいて、電話の使い方のダメな例を上げさせていただきます。

 

第一声が「あのね~」

電話での第一声は数パターンしかありません。

1、自己紹介

2、ちょっとお伺いしたいのですが・・・

おそらくこの二つでしょう。 

ですが、先ほど

「あのね~」

から始まる電話を受けました。

いくら客と店といえど、他人にする電話の第一声にはふさわしくありません。

「あのね~」から会話が始まっていいのは、小学生以下でしょう。

本人にお会いしてみたら、恰幅の良い初老の男性でした。

「ナビが壊れ、スマホが上手く使えず、どこにも行けない」

ということでした。

「ビジホは寂しい、ペンションは高い、でもここは汚い」

ということでほかのライダーハウスを目指して旅立たれました。

きっと仕事上では素晴らしく位が高く、それでいてフランクなコミュニケーションを 武器とされてきたのでしょう。

多くのビジネスマンが、彼と接点を持つことを目指しているのかもしれません。

だからこそ「あのね~」から始めることができるのだと思います。

 

自らの意思を絶対自分から言わない

こんな怪しいライダーハウスなのでしょうがないのですが、

「とりあえず見学していいですか?」

という人がいます。

もちろんすべて見てもらって構いません。

電話でも「今日そこら辺に行くのですが、営業していますか?」という問いかけがあったので「大丈夫ですよ」と答えると「じゃあ行ければ、立ち寄らさせてもらいます」とのことです。

そんな風に「ふんわり」としたニュアンスでやって来る人はいます。

ライダーハウスにはけっこういろんな人がやってきて、利用者だけでなく「懐かしかったから」とか「友達がいるかも」などさまざまです。

利用者ばかりではないので、あまり積極的に声をかけることはしません。

それに、雰囲気をみて「やっぱりやめよう」と思うのも当然だと思います。

「見学」の人は4時間後くらいに「料金を払いたいのですが・・」とやってきました。

「立ち寄る」ひとは、最後まで自分の意思を言葉にしませんでした。 こちらから「あなたの意志を確認したいのですが」となって、ようやく案内できました。

電話でもなんでも、なるべく自分の意思を明示するって大事です。

それもなるべく早く明示することで、相手の時間を奪うことを減らせます。

 

※※※

 

えらそうなことを書いてしまいました。

でもきっと、誰かの栄養になるとおもうので書かせていただきました。

私の好きな小説「探偵はBarにいる」で

「会話のレベルを設定したのはそっちだろ?」

と主人公が言うセリフがあります。

つまり通常の会話というのは平地のコミュニケーションなのです、「あのね~」から始まる会話は「うんとね~」と返すのが自然でしょう。

 

言葉というのは道具なのです、道具なのですから上手に使わなくてはいけません。

 

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