子供のころ、失敗して怒られるときに「言い訳するな!」と言われました。 でも、失敗した理由を話さなくてはいけないので、どこからどこまでが言い訳になってしまうのかわかりません。
そもそも、なんで言い訳してはいけないんでしょうか。 失敗した理由を説明しないと、なぜその失敗が起きたのかわからないではないですか。
それから大人になって、他人の失敗を注意することがでてきました。 そして、やっと「言い訳をしてはいけない」その理由がわかったのです。
失敗ばかりしてる人がいます。 人間だから失敗はしょうがないことです。 次に同じ失敗を繰り返さなければいいのですが、なんども繰り返してしまう人がいます。
私もかなりの失敗をするタイプなのですが、そんな私から見ても「それはないだろ・・」と思ってしまう人がいるんです。
そうゆう人は同じ失敗を繰り返すんですが、そのたびに「もう二度と失敗しない」と誓うんです。 その宣言は実に見事で美しく、反省と自戒に満ちていて、注意する側の言葉を失わせる効力をもっています。 でも、結局また失敗するんです。
私は失敗を繰り返す人ほど、謝罪が上手なことに気づきました。
彼らの謝罪は自己防衛なのです、失敗による痛みが嫌いなのでしょう。 もっとも怒られない方法を長い時間をかけて作り上げてきたワザなのです。
もう失敗しないように、改善点を提案したりするんですけど、その提案は謝罪がうまい人には伝わらないんです。 痛みを味わいたくなくて、ココロが閉じてますからね。
この「痛み」ってのが大事なんですよ。
失敗による痛みには、肉体的苦痛や、屈辱や恥、評価点などがありますが、それらはすべて必要なものです。
その痛みが痛ければ痛いほど、もう二度としないと誓えるからです。
「言い訳をしてはいけない」理由はココにあるのです。 失敗を繰り返さないためのポイントは、「痛み」をそのまま受け入れることなんです。
言い換えれば「失敗は痛くなければいけない」ともいえます。 痛みこそが経験値のボーナスステージ、成長のためのメタルスライムなのです。
痛みは成功や勝利にはないので、勝ってるときってあんまり得るものはないんです。 失敗したときこそ、目を見開いて、痛みを受け入れなくてはいけません。
脳は痛みを嫌がりますので、忘れてしまうんですね。 楽しいことや気持ちのいいことだけを覚えようとしてしまうのです。
それではあまり成長しません。 「失敗は成功の糧」という言葉の通り、よい土を作ることが成功のための必須条件なんです。
だから、きちんと失敗してきちんと痛みを受け入れましょう。 そしてそれを頭に刻み込みましょう。たまに思い出しましょう。
得るものは、きっとそこにあるからです。
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