とあるライターさんがフェイスブックで
「Webにのる文章はかるいほうがいい、浅いのではなく、かるく」
とあったのを読んで「ああ、なるほど」と思いました。
良い文章について考えているとき、それは「いかにシンプルにするか?」というものであるからです。
なるべく余計なものをはぶき、修正して、ととのえる。
自分の部屋から趣味のものを取り外すような寂しさです、真っ白な空間にベッドだけおくような寂しさを目指すのです。 なぜなら、その部屋に入るのは自分ではなくお客さん、つまり読者のための部屋だからです。
自分の趣味のモノは、自分の為に役に立つものですが、お客さんにとってはただ邪魔なだけなのです。 そんな人間臭さは、なるべく消して、かるく、とにかくかるくします。
椎名誠がでてきたとき「たいへんだ、こんなに意味のない文章を書くやつがでてきたぞ」と驚かれたようです。 その文章は浅いのではありません、ただかるいのです。
なるべく余計なものを入れません、否定や打消しをつかいません、例やレトリックもほとんどありません。 うすく、ただかるく物語が流れていくのです。
Webにある文章というのは、スマホやpcで流れるように情報を収集するときに読まれるものでしょう。
そこには余計なものはあってはいけないのです、結論にまっすぐ向かうシンプルな言葉の流れ、それが良いかるさなのでしょう。
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