異常だからいいのです、狂ってるから面白いんですよ。
コミックマンガワンというアプリで「闇金ウシジマくん」を読みました。
この作品は作者の取材が凄いことで話題になりました。
「神は細部に在る」の言葉通り、作品は生々しいリアリティで、読んでいると息苦しくなるほどです。 で、この作品の中で闇金に借金するのは、だいたいギャンブル中毒か、見栄っぱりなんです。 ここに私は感心しました。 貧しい人ってだいたい見栄をはるんです。
収入にフィットした生活ができない人が借金をします。 飲み屋に行っておねえちゃんに酒をおごるのが好きなフリーターや、VIPカーを乗り回すワーキングプアがいるんです。 エルメスを持ち歩くギャルがいるんです。 欲しいから買ったのでしょう、でも、それって見栄がはいっているんじゃないでしょうか。
現代日本で見栄を張ることは、かなり形骸化しています。 つまり「私は貧乏です」というのが当たり前になってきたのです。 それはかっこ悪いことではありません。
先日「車買わないんですか?」と言われ「カブがいいんです」と答えました。 私にはカブがフィットしてるんです。 車を所有しているときは、足に重りがくっついている気分でした。 カブがいいんです、これが私のスタイルなんです。
誰もやっていないからいいんです、カブを冬に乗るってのが超マイノリティだからカッコいいんです。 狂っているから面白いんですよ、正常から離れた距離が面白さになるんです。 指を指されて笑われていることに誇りを持たなくてはいけません、少なくとも、指を挿してる人より自分のほうが面白いからです。
そんな自己正当化でした。
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