「 清明、あれはなんだ? 」
「 あれは浜溜りだ、博政 」
そこは琵琶湖の浜であった。 「 琵琶湖に散歩に行こう 」と博政が清明宅を訪れ、
すぐさま牛車で琵琶湖までたどりついたのだ。 快晴である。
春風をあび、砂地を踏みしめて散歩をしていると、目に飛び込んできたのは
小さな山であった。 近づいてみる、ごみのような物が山積みになってるのだ。
「 浜溜り?浜溜りとはなんだ? 」博政が聞く
「 浜溜りとは浜溜りだ、博政 」清明が答える、説明するのがおっくうなのだ。
「 呪か? 」博政は武士であるが、陰陽師の清明と付き合うにつれ奇怪な現象は呪い、すなわち呪(しゅ)と判断するようになったのだ。 やれやれと清明がつぶやき
「 そうだ、呪だ。 漁民にはごみのたまる自然現象といわれているが、浜溜りは立派な呪だ。 時に博政、水は生きているか? 」
「 水?水は水だ 」
「 違う、水も生きているのだ。 生きているから排せもする。 あれは琵琶湖のふんだ 」
「 なんと 」
清明の説明に素直にうなずいた博政はほほうと神妙に浜溜りをみている。
「 浜溜りは時空を超えてやってくるのだ、時に博政、前を見上げてみろ 」
清明の言葉に前を見上げた博政は言葉をうしなった。
「 博政、あれは何だ? 人工物か? 」
琵琶湖の海岸に突き立てる200mはあろうかという鉄の塊であった。
軍事マニアである博政は自分の直感が真実であることを知っていたが、
あえて言葉にできなかった。
「 近づいてみよう、博政、あれもきっと浜溜りだ 」
鉄の塊が突き刺さってる根元までやってきた。
各種の主砲、艦橋がはっきりとする。 博政ははっきりと確信しこう言った。
「 清明、これは戦艦武蔵だ 」
「 ほう 」
「 レイテ沖に沈んだ武蔵だ。 なぜここに? 」
「 そうか、ところで赤ん坊の泣き声が聞こえないか? 」
260m以上ある船体の艦首がぶっささってるあたりから泣き声が聞こえる。
「 あそこだ 」と清明が駆け寄る、
「 みろ、博政、赤子だ 」
呆然とする博政は現実を何とか飲み込み「 ・・・捨て子か? 」と聞く
「 そうらしい、ほらみろ、手紙がある 」清明は赤子を博政に渡し、
傍らにおいてあった手紙を読んだ
「 この子は強すぎます
誰か殺してください 」
と書いてあった。
「 ・・・呪か? 」と博政が聞く
「 呪だ 」と清明が答えた。
ーJC武蔵のラブキュン恋のゼロ距離射撃!-親方の恋はつっぱり珍道中!?ーより
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こんちは~( konnitiha )タンジェント高木だよ~!!
ってことでアタシの書いた同人誌から始まったんだけど、
みんな溜まった?今日はいくつ溜まった?
HDMP( 浜田マリポイント )だよ?いくつ溜まった?
アタシは9個!2000個で素敵なフライパンを買う権利がもらえるから
みんながんばろーねー!
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「 呪か・・・ 」とつぶやくのがマイブームです。
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