世界入りにくい居酒屋という番組ってしってる?
いろんな国の、ちょっと奥まった居酒屋( Bar )を紹介する番組なんだけど、とっても面白い。
なんかどくとくのユルさがあって、
昼からへべれけに飲んでいる各国のダメ人間を映したり、
フツーに美味しそうな料理を紹介したり、
店主のいきさつなんかを知ることが出来る。
で、アタシは「 働きまくる店主 」って話に弱いみたい。
世界中どこでも飲食店ってのは労働時間がくっそ長くて、
朝から仕入れにいくも、夜までずーっと働き通すってやつ。
もちろんそれにはいろんな理由があって、
お金だったり、
惰性だったり、
信念だったりするんだよね。
で、日本にもそんな店がいっぱいあるんだろうけど、
旭川のニューホームラン( ホームラン軒 )というラーメン屋が
「 入りにくい 」テイストをもったいい店なんだよって話。
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店構えが入りにくい
https://retty.me/area/PRE01/ARE271/SUB27101/100000879699/より
普通の民家っぽいサッシをあけて入る。
ちょっと勇気がいる、さらに
忙しいときは中から鍵がかかっているかもしれない
最初に行ったときは20人以上のお客さんがいて
どうやらおばちゃんが一人で廻しているみたい
見ているだけでも、
・・・・・・大変だ
と感じる労働量。 馬車馬のようにラーメンを作り、注文を受け、
生産をするおばちゃん。
だからのれんがかかっているのに、ドアが開かないときは察してあげよう。
注文は口頭で言いに行く
ニューホームランを紹介する以上、これは抑えておかなくてはいけない。
前述の通りおばちゃん一人で切り盛りする店なので、
「 すいませーん 」といっても注文なんてとりにいけない。
心を鬼にして、厨房でシャカリキになって働いているおばちゃんに
「 しょうゆ一つ 」とオーダーしなくてはいけないのだ。
さらにランチタイムならライスがサービスでつくから、
これも「 ライスもちょうだい 」と先に言ってあげるのが
やさしさだろう。
意外な味、濃厚でうまい
さて、肝心の味である。
「 どうせ年配の方が作ってるのなら、体に優しい薄味でしょ? 」
と勘ぐっちゃうのも無理はないけど、それは違う。 オスカーと夕張映画祭大賞ぐらい違う。 ぜんぜん違うのだ。
実に濃厚、どっしりとした旭川ラーメンスタイル。
麺もしっかり固めで細くちぢれていて、
めんまもコリコリ、チャーシューは分厚いオールドな豚モモのやつ。
最近は脂身こってりのデラックス感のあるチャーシューが多いが、
「 脂身こってり?ははは、チャーシューはこの歯ごたえ!これが命! 」って主張してるんだ。
たしかに、いままでいろんなラーメン、チャーシューを食ってきた。
豚モモはスープに絡みにくく、減少傾向にあるだろう。
わすれていたよ、「 ちぎちぎ 」と歯で噛み切る豚ももの繊維の美味さ! やっぱこれだよなあ!
とてのひら返しをすることになるだろう。
お値段異常
これで550円である。
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安い。
前述の通りおばちゃんはめっちゃ忙しいので、
あらかじめ会計はぴったり用意するのが粋だろう。
常連は
「 ここおいとくねー 」といって
さっさと済ますのが多いみたい。
ニューホームランのおばちゃんをココロのそこからリスペクト
おばちゃんはいったい何時から、どれくらい働いているんだろう?
楽しそうに常連さんとトークするおばちゃんに、疲労の色は見えない。
それどころか楽しそうだ、とても楽しそうである。
アタシはニューホームランのおばちゃんのようになりたい、
550円をとっくに飛び越えてるラーメンを作りまくっている彼女に、
心の底から尊敬してる。
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