ライダーハウスをやっていると、20代の若者よりも、60代のおじさんのほうが
「 個性的である 」ということに気付く、いい意味でも、悪い意味でも。
なぜだろうか?
だって、よく言うじゃない?
「 オレも丸くなったな・・・ 」って
普通、時間は人間をやらかくするんじゃないのかしら?
逆にとんがらせてない?
おじさんって尖がってない?
もちろん、一つも尖がっていない、まるで豊穣な野原のようなおじさんもいるが、
絶対的に若者よりも、おじさんのほうがとんがっている。
その違いは、やってきた仕事のカタチなんじゃないだろうか
って話。
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郵便局で配達→保険の営業に変わったとき
ワタシは23歳のとき郵便局に入って、25歳のときに保険の営業に移動したの。 これからの郵便局で生き残るには「 営業 」ができないとダメだと思ったのね。
んで、希望を出して、みごとに局内で移動になったんだけど、それまでの配達部( 郵便課外務 )にはどちらかといえば穏やかで、職人気質で、常識的な人ばかりだったのね。 それが保険の営業( 貯金保険課外務 )になるとガラリ! 目つきは鋭くて、うそばかりついて、人の悪口ばっかり言ってるのね。
ワタシは将来の目標になるような人を探したわ。 仕事が出来て、悪いことをしない人はどこかにいるはず! と心に誓って札幌でもどこでもいいから「 研修 」と名の付くものはすべて参加したのよ。
そして、札幌のとある局にいる人が
・仕事が出来て
・悪いことをしてなくて
・常識的
ってことがわかってお話させていただいたんだけど
「 いやあ、自殺の一歩手前まで追い込まれたよ 」って
もう地獄を通らなくちゃその人のようにはなれないみたいなの。
「 家族がいなかったら、逝ってた 」ってさ、ワタシ独身・・・・
仕事にあわないのなら、自分の形を変えるしかない
つまり保険の営業ができるようになるためには
保険の営業ができるような人間になるしかないのよね
それが出来ないのなら、やめるか、耐えるか。
それしかないと思うのよ。
生き物が好きな人にペットショップの仕事はできないでしょ? 可愛いワンチャンを金に換えなくてはいけないのよ? できる?
自然が好きな人に、SEはストレスの連続でしょ? 金が好きな人に公務員は苦痛でしょ? 女性が好きなら自衛隊に入るよりは飲食店をやったほうが絶対にいいわ。
できる?
がんばれば、できるわよね。
しょっぱい涙を酒で流し込んで、生活のために魂を売るのよ。 自分の中の大事なパーツが壊れたら占めたものよ。 仕事にあわせて性格を変えて、仕事にあわせて生き方を変えて、仕事にあわせて自分を変えるの。
趣味とか、人生とか、自己実現とか、夢とかはその後よ。 仕事にあわせて自分を変えることなしに、それらの行為は絵に書いた餅、中学生日記、真剣十代しゃべり場よ。
おじさんとは、それらの経験をしてきた人たちのことよ。 歪んで当然。 歪み上等。 われこそ歪みなり! と仕事にあわせてやってきたんだから。
さて、新卒フリーランスになる人がいる
大学卒業して、フリーランスになる若者がいるわ。
「 なんて青い 」と言う人もいるかもしれないわね。 ワタシも青いと思う。
これからきっと、歪みに歪みまくった歪みおじさんといっぱい会って、いっぱいびっくりすると思う。 打ちのめされ、ゲロを吐き、落ち込むと思う。
でも、きっと自分にあった歪み、許容できる歪みをもったおじさんに出会う可能性も高いんじゃないかしら? だからいいじゃない、青くて上等、青くて当然、ボク青いんですけどナニカ? ってやって、いけそうな道が見つかったのならそっちに進めばいいのよ。 就活失敗? 新卒カードを捨てたってだけで、まだ始まってもいないのよ。
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