「 北海道新幹線が開通したけど、いったい誰が乗るのかな? 安くて早いLCCが何本も往復してるし、青春18きっぷやフェリーもある。 はっきり言って、後に引けないから作っただけじゃないのか? 」と社会のすべてを知ってるつもりの男、いるじゃない? やーよねー、でも、ちょっとシブかったりタイプだったりするのが困っちゃうのよねー。 「 だいたい、お前が何を知っているの? 」って教えてあげたくなっちゃうけど、だめよ、がまんがまん、女はガマン、ゲイもガマンよ。
落ち着いて、次のリンクを開いて頂戴。 大丈夫、ちょろい男が大好きな
「 日経 」のページだから大丈夫。
え? ひらくのがめんどくさい? もー、じゃああたしがお口で説明してあげるわ。 言いたいことは上のリンクにすべてあるので、今日はこれの紹介よ。
広告
あくまで新幹線は北斗市までよ
今回開通した新幹線は「 北斗市 」という世紀末覇者な地点までよ。 そこから札幌までJR特急をつかって
7時間44分、26820円
ひとまず、これを基準に考えるわね。 約8時間ってことは、10時に乗れば18時には東京ね。 新幹線で日帰りはまだ厳しいみたい。 金額2万7千円は妥当じゃないかしら? まあ、人それぞれよね。 「 LCCなら、もっと安い! 」ってカッコ悪いから、あんまり叫ばないほうがいいわね。
ならべてみた
早くて高い
・ 飛行機 3時間30分 39207円
早くて安い
・ LCC 5時間 7679円
とにかく安い
・青春18きっぷ 38時間以上 7040円
・フェリーバス 25時間以上 9900円
・車 15時間 ガソリンと高速、青函フェリー代
・徒歩 209時間
ぶっちゃけ札幌まで開通してからが本番よね
安さと速さでLCCとは戦えないわよね、JRもそれはじゅうじゅう分かっていると思うの、だって1,2時間がまんして乗っていれば「 ポン 」と札幌に着いちゃうものね。
新幹線のなによりの強さは、ドアtoドアで東京から札幌までいけるってことにあるんじゃないかしら? 空港までの道ってめんどくさいわよねー。 空港についても、荷物を預けたり、手荷物チェックしたり、機内ごあんないまで待たされたり、けっこうプアーな乗り物よね。 ゆっくり体を休めたい人なんかにはLCCのあの座席は拷問に近いものがあるわね。
バスとフェリーの「 パシフィックストーリー 」は一度利用したことがあるけれど、ほとんど趣味の割合が強いわ。 時間があったから、フェリーのあのカンジが癒しになってよかったけど、路線バスにイヤってほど乗らなくちゃいけないのが苦痛だったわ。 それでも、だんだん近づいてくる目的地にムネワクな気分を味わえるのよねー。
青春18きっぷは38時間という拷問ね。 コアな乗り鉄じゃないとこのルートは、ただのケツ割れ地獄よ。
車で行くのも考え物ねー。 ハイエースに7人乗って、変わりながら運転するくらいじゃないとLCCには勝てないんじゃないかしら? バイクでキャノンボールするのもいいけど、体力の限界を感じたら休むのよ。 グーグルの14時間は、わりとマジで走らないと越えられないからね。
あら、振り返ってみると、LCCにガマンがならない人だったら新幹線。
わるくない手段よね。
たとえば、
新幹線に乗ってる人に「 なぜ、新幹線なんですか? 」と聞くとするじゃない?
「 飛行機があまり好きじゃなくてね 」
「 お高いところが苦手? 」
「 いや・・・高いところは好きだよ。 正確には旅客機が苦手なんだ 」
「 どうして? 」
「 命令されるところ、立ち上がるな、ベルトを締めろ、説明を聞け、順番を守れ・・・・・・学校じゃないんだから。 それにね、地面に近いほうがスピード感がある。 スピード感は重要だ 」
「 スピード感 」
「 そう、スピード感だ。 体が移動してるって感覚が、心のどこかに必要な栄養素なんだと思う。 」
「 栄養素? 」
「 そう、喉が渇いているときは水が飲みたくなるのと同じように、移動したいときは移動したくなる。 」
「 移動が必要なんですか? 」
「 人間に移動は必要だよ、ホウセンカの種のように 」
「 タンポポの綿毛のように? 」
「 そう、種が言ってるんだ『 遠くに行け! 』ってね 」
よく見ると、男は「 すき○ん 」という新聞を持っていて、「 クーポンがついているんだ 」とハサミを片手に笑った、とても気持ち悪い。 男は肥満した指で器用にクーポンを切り離している。 ワタシは
「 やれやれ 」
と立ち上がり、別の席に変えてもらった。 たしかに、移動は重要だ。
広告