モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

山の話

お題「登りたい山」

美瑛町大雪山の下にある。

ここに来た当初は

「 山が近いなあ・・・ 」ぐらいの存在だった。

いまでは

「 山は・・いいぞ! 」と薄く目を開けて若者をナンパするほどになった。

そうなったのは クマさん という旅人に出会ったからだ。

 

 

入りたい会社に入るために登る 

ウチに来たクマさんは無職だった。 バイクに乗りつつ日本中の山を登っているらしい。  へー 

僕はすでに富士山と旭岳には登っていたので「 もう山はいっか 」と割り切っていた。 話のネタになればいいのである。 

日本と北海道の最高峰さえおさえておけば、話のネタとしてはもういいだろう。

まだクマさんは「 アウトドア好きの兄さん 」程度の認識だ。

川も一緒に下った

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サービスショット

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そんなクマさん、どーしても入りたいアウトドアのショップがあるらしい。

「 日本一周して山を登りまくりました! 」といえば面接に有利だし、

お客さんとしても信用度アップだしね、うん、素敵だ。

クマさんが売るアウトドアグッズなら思わず買ってしまいそうだ。

彼には人をひきつける天然の愛嬌がある。 僕もついて行きたくなった。

その日のブログ

くまさんが旭岳からかえってきた
あしたは十勝岳美瑛岳の縦走をするらしい
「いいなあ・・・」とぼつりとつぶやいた
4月にここにきてからいつもみているけど
いったことのない場所に明日この人は行くのだ
「いきますか?」といわれた
断る理由はなかった

それからハイテンションでしたくして
風呂に入って
ハイテンションで寝た
1時間して居酒屋をあける
ご新規さんというかまえにきていただいたAさんと
もう一人のらいだーさん
Iさんが層雲峡から帰ってきて
ゼファーさんが出発を明日にずらし
すべてのオーダーがはけたところで
さにーちゃんがかえってきた
「北海道を出る前にもういちど」
ハグしたかったけれど倫理てきにセクハラだと思った
それから最近よくきていただいている人が来た
明日は5時の出発予定
興奮してこれから寝れるものかわからない

次の日

朝4時30分起床
6時登山開始
9時山頂
11時30分下山終了
ばらばらになりそうな体を何とか動かしながら
2時間ほど昼ね

そのときの動画

最初は縦走するつもりだったのだが、

体が悲鳴をあげたので、撤退。

このときの悔しさは、ひっそりと心の奥に残っていて、

数年後、十勝岳から美瑛岳の縦走をやるまで引っかかっていた。

このときの引っ掛かりと、降りた後の温泉→ビールの快感を覚えたことが

いまの自分につながっているんだなあ・・・としみじみおもう。

 

それから数年

僕は年に一回は十勝岳に登り、旭岳に行き、

行ったことのない山に登っている。

その間に山にまきこんだ旅人が

「 あれから山にハマッテしまいました・・・ 」と言ってくれた

うれしい限りである。

これから登りたい山

ウチから見える向かって左の山、オプタテシケ

コースタイム12時間とか。 一泊するのが基本だけど、

3時スタートとかで日帰りすることもできるみたい。

毎日見る山で未踏なのは、とても悔しいものだ。

 

利尻富士羅臼岳斜里岳

北海道の100名山、どーがんばっても美瑛から1,2泊は必要。

居酒屋できない7,8月にヘルパーを雇わなくてはいけない、

「 仕事の山 」をまず超えるのだ。

 

四国、石鎚山

旅登山にあこがれているが、この山に登るために超えなくてはいけない

「 仕事の山 」はチョモランマのように険しく

しばらくは行くことができないだろう。 見た目がかっこいい。

いつかドローンを背負って登ってみたいものだ。

 

沖縄で海に潜らない=美瑛で山に登らない 

美瑛町民にありがちなんだけど

「 美瑛はなにもない田舎町 」と言う人がいる。

どこかで聞いたことあるな?あ、そうか

沖縄に住んでいてスキューバやらない人がいるってことに

驚いたことがあった。 あの構図に似ている。

沖縄に住んでるからって、スキューバをやらなくてはいけない理由はない。

ただ、もったいない。

同じように、美瑛に住んでるからって、山に登らなくてはいけない理由はない。

ただ、もったいないなあ・・・

青い池を見て、丘と木をみて、

「 ああ・・美瑛とはこうゆうところだ 」と認識されちゃうのが

ただただ、もったいないのですよ。