モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

初めてカヤックでソロ川くだりをしたときの話

僕はカヤックガイドのようなことをしています。

きっかけは「 サラリーマン転覆隊 」という本を読んで、

それが心に響いたんですよ。 

 

3回目でソロ

2回ほどガイドツアーに参加して、

すぐに自分のフネを買いました。

鈴春工業株式会社アウトドア事業部 | KAYAKS | Recreational Kayac | KRUMEL 1

これです。

 

*1

 

そのときのブログ

 

はじめて一人で川くだりに行ったのは
晩秋の美瑛川でした。 うちからあまり離れていないこと
、JRが通っていること、そしてなりよりガイドブックに
「ソロでも可」とかいてあることがうれしかったです。

 まずスタート地点の美瑛町にいきそそくさと準備。
はじめてひとりでカヌーを浮かべるとなんともいえない
どきどきで胸がいっぱいになりました。

 1,5級~2級の瀬になれてくると、秋晴れの空に
紅葉ど真ん中の山が目の前をスライドしていきました。
 
 とにかくサイコーでした

 牛がモーとないて、パズルのような瀬をクリアしていくと
、いつしか流れが緩やかになり、水深がつかめないほど深く
なっているのがわかりました。 

 数十メートルその状態が続くと、さすがの初心者クンで
も  「堰堤があるな・・・」 ときづきます。 そんな
ときは手前で岸に上陸し、堰堤を偵察してから、カヌーを
陸路ではこぶのが教科書どうりの手順です。 もちろん
僕もそうしました。

 偵察してみると堰堤は左端だけ水が流れていて、川の
水がすべてそこに集中するのですごい水圧でした。 
 どどどどどどどっどっどどどおどど
と迫力のある水の音。 ここに吸い込まれたらやばいな
と思いながら、そそくさとカヌーを上陸させようとしま
したが、僕はカヌーを岸に引っ張り上げるためのロープ
を忘れてきていたことに気づきました。 岸は2メート
ルほどの高さがあり、とてもカヌーを上げることはでき
ませんでした。 

 「むむう、しかたない、右側から堰堤に突撃して、
ぱっと降りてカヌーをつかめば何とかクリアできる」

 そう思った僕は意を決して右に向かってパドリング
したのですが、堰堤に近づくにつれ左側にひっぱられ
、ついにはさっきやばいとおもった左側の水路にひっか
かっていた流木にしがみついていました。 
 背中に感じる美瑛川の力のすごさったらなかったです。
1,2の3でぼくは流木を離し、

 シュッポーン

 と下流に流されました。 水死しなかったことを
感謝して、水が冷たくて、何とか流されながら防水
バックをつかみ、カヌーをつかみ、岸に流れ着きました。

 ジップロックにいれたお財布とケータイは水没
してました。 とくにケータイはピィーとせつない音を
たてながら落ちました。 パドルもなくしてました。

 そばにあった木をとり、なんとかエスケープできる
所まで行こうとしましたが、木はやはりただの木でまた
すぐに晩秋の美瑛川を泳ぎました。 しかたないので
泳いだまま下流の橋までいき、タクシーを呼んでうちに
帰りました。 

 ・・・とにかく間違っているところが多すぎると
ひさしぶりに思い出します。 

 

 いやあ、死ななくて良かった。

*1:

68,000円という低価格。 レクレーションゆえの安定性。

すでに出撃、沈没した回数は数え切れませんが、

メンテナンスのようなことをしたことがありません。