アタシはとにかく麻雀が弱いんだ。
ま、麻雀だけじゃなくてギャンブルすべて弱い。
勝負や賭け事にムいている性格じゃないんだろうね。
高校生のときに友達から教えてもらって、それから7年間、大学生になってまで
打ちに打った。 そして、負けに負けた。 勉強代は学生って事で、たいしたことじゃなかったけど、賭けた時間はたいしたもんだよな。
その時間のかわりに得たのが
「 自分は賭け事に向いていない 」って真理だったんだけど
失った時間と釣り合った物かは人生おわってみないとわからないんだろうね。
で、まったくといっていいほど打たなくなって、15年ほど経ったんだけど、
今振り返ってみたらどうして勝てなかったかなんとなくわかってきたんだ。
さっきもライダーハウスでちょっと遊んでみたんだけど、バカみたいに勝った( もちろん何も賭けていない )のは、それがギャンブルじゃなくてゲームだったから、ってのとちょっとしたコツなんじゃないかな?
ってことでアタシのような麻雀が弱い人に向けて、ゲームとしての麻雀の勝ち方について、なんとなくわかったことを話してみるよ。
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熱くなるな
ゲームってのは熱くなっちゃおしまいなんだ。 これをいったら
「 熱くなれないものの、なにがおもしろいんだ? 」って言われそうだけど、事実そうなんだよ。
アタシが負けまくったとき、アタシはマージャンが好きで楽しくて、熱中していたんだな。
冷たいハイの感触と、じょじょに姿を見せる役の美しさ。 てんぱったときの高揚感。 振り込んだときの吐き気。 すべて楽しかった。
でも勝てなかった。
アタシがギリギリとした目でハイを見つめても、勝つのはだいたい笑いながら喋ってる上級者で、「 真剣にやってるのはこっちなのに、何で勝てないんだ? 」って思ったもんだよ。
当たり前だよな、アタシは麻雀パイしかみてなかったけど、上級者は麻雀パイしかみてないアタシまで見ていたんだよね。
こっけいだったろうね、きっと丸見えだったんだろ。
そのときのアタシにかける言葉は
「 ルック・アップ! 顔を上げろ 」ってことだね。
麻雀はやることが少ないゲームだ
ギャンブルではなく、ゲームとして麻雀にふれてみると、実に退屈なゲームなんだって思うんだ。
いや、退屈って言葉はよくないな、ごめん。 選択肢がすくないっていえばいいのかな? まずハイパイをみるだろ? こんなカタチになるかな?って予想するだろ?
他の三人の様子を伺うだろ?
スピードで勝てるか想像しながら何回かツモって、方向性が決定するだろ?
あとは鳴いたり、オリたりしながらゲームを進めるだけなのさ。
アタマよりも勘を使う場面が多いんだ。 効率だけ追うのなら、何も考えなくてもできるのさ。
それよりも勘だ、勘をはたらかせるにはハイよりも人間を見るべきなんだよ。
ところで、人間はさ、言葉が生まれる前はテレパシーで会話してたって話しをしってるかい?
アタシは信じてるよ、人間にはテレパシーがある。
麻雀は人どうしが響き会うゲームだ
「 アノ人とは合わない 」って言葉が今日も日本中でつぶやかれてるだろう。
「 何を考えているかわからない 」ってね。
じゃあさ、「 何を考えているかわかる 」ってありえるのか?
ありえないだろ? 思考のすべてが漏れる人はいない。
でも、つかってしまう「 アノ人は何を考えているかわからない 」
それはね、波長の問題なんだと思うよ。
心臓のリズムや呼吸。 体温と好む気温や湿度。
善悪の境界線や、出身地の違い。
今まで見てきた景色や、くぐってきた仕事の痛み。
背負っている何か。
それらは人によって違うけど、分かり合えることはできる。
チャンネルを合わせるんだ、あれ? 話がヤバイ方向になってきているぞ。
じゃあ、まとめるよ
麻雀で勝つには
麻雀で勝つにはまず地の利だ。
これは遮蔽物が多く、こちらから見通しのきくポイントに付くことが求められる。
通路を見下ろせる高所などがいい、もし、敵がマヌケにも通路の真ん中を歩いてきたのなら、イーピンをぶつけるといい。
トラップも有効だ。
山をつくる要領で、落とし穴を作り、底には百点棒をたてておけば致命傷はうばえないものの有効である( 戦場では負傷兵ほど足手まといだから )。
「 缶コーヒー買って来たよ 」といって睡眠薬を混ぜておくのもいいし、
リーチ棒を対面の眼球に突き刺すのも効果的だ。
桜井章一を呼ぶのもいいだろう。 いくらかかるか知らないが、勝利に代償はつきものである。
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