モトハチ(元蜂の宿管理人のブログ)

閉鎖したライダーハウスの元管理人のブログです

褒められなくていい、自分だけの基準があるから

http://kasasora.hatenablog.com/entry/2016/12/06/190000

を読んだ、おもしろかった。

仕事人間を描いた小説なんだけど、

 一日中職場にいる人っているよね。

アタシも ワーカホリックの人の気持ちはわかる、

職場にいれば心が安定するし、仕事以外のことを考える

 ことが難しかった。

どうしてかって?

自己承認欲求というやつだ、つまり褒められたかったんだ。

他人に認められて 「 すごい! 」って驚かれて、

「 どうだ、すごいだろう 」っって言いたかった。

 

幸いにして仕事ができなかったので、

それは叶うことはなかった、

ただ無駄に職場にいる人になっただけだった。

もし、仕事ができてしまったのなら、

 仕事に依存した ワーカホリックになっていただろう。

 

どうやったら仕事に依存しないでいられるだろう?

他人に依存することなく生きていくには?

美だ、なにを美しいかと思うのか?

それだ誰にも左右されない、自分の心を自分で管理する

鍵なんだ。

笑われたっていいんだ、

かっこわるくたっていいんだ、 

そのかわり自分の芸術を食らえ、

これがそうだ、どうだ!

 

と、ライダーハウスカヤックガイドをやってきた

結局他人に依存してるのかもしれないね。

           

 

薄毛に悩んでいたので、全部剃ったらすっきりして早一年が過ぎた

 自分の髪は剛毛で、よく生えた。

手触りが嫌いだったし、床屋代ももったいなかったので、

許しも得ないでぼうぼう生えてくる髪に

「 もう生えないでいいよ 」って思ったものだ。

 

思いが通じたのか、はたまた遺伝のせいか、

頭頂部のあたりが30あたりから寂しくなってきた。

てっぺん以外は波に揺れる 日高昆布のようにたくましいのだが、 てっぺんだけ岩肌が露出している。

「 ハゲになるのだ 」と知った。

 

ハゲになるのは別にいい、覚悟していたことだし、元々髪に愛着がない。

耐えられないのは

「 あっ、あなたの前で髪の話はダメでしたねwww 」

と、気を使われたり、 

「 うわぁ、ハゲだ 」

と驚かれることがキツい。

「 はいはい、わかってますよ 」と居直っても、

「 居直っちゃったよ、ハゲのくせに 」って

常にハゲは受け身なのだ。

 

常にオフェンス側でありたい。

バイク乗りを描いたマンガでそんなセリフがあったが、

頭頂部だけのハゲというのはディフェンスになりがちだ。

オフェンス、つまり100m先でもわかるぐらいの存在感、

誰に対しても有無を言わせないスタイル。

フォーマルであり、スポーティーであり、宗教的なアレ、

スキンヘッドにした。

 

ぎりぎりまでバリカンで刈ってから、貝印のk2という

T字カミソリで剃り上げた。

頭がひりひりする、暫くすると慣れた。

 外気に弱いので、いっつも帽子かパーカーが手放せなくなった。

風呂に入る度に剃るのだけれど、完璧に剃りあがると気持ちいい。  ただ、頭頂部以外は二三日するともじゃもじゃしてくる、頭頂部だけが完璧だ、もじゃもじゃしてる所も早く頭頂部を見習ってほしい。

 

 スキンヘッドにして一年が過ぎると、これ以上のスタイルはないってことに気づく。

「 ああ、あの人もこっちに来ればいいのに 」って

思う。

スキンヘッドは攻撃的だ。

大多数のもじゃもじゃに対して 独立宣言をした者が頭を剃り上げるのだ。

スキンヘッドはごまかしが利かない。

否が応でも目立ってしまうので、常に視線を感じることになる。

スキンヘッドは 美しい。

何より清潔で、光っている。

 

 

ただ、ロマンスグレーの人を見ると

「 いいなあ… 」っておもう、

そんなかわいい一面もスキンヘッドにはある。

 

おわり

 

弱さは武器にも長所にもなりうるし、金にも笑いにもなる

「 強く、カッコよくありたい 」と思うのは

健康な男子諸君なら当たり前のことだとおもうけど、

そーゆーのをこじらせちゃったら大事なことを失っちゃうよ。

それは社会でもっとも大切なスキル、

これさえ出来れば怖いものなんて何もなくなり、

世界がブワーーーーーっつと開いて、

毎日が楽しくなるスキルだ。

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「 人の心を開く 」スキル

「 コミュニケーション能力を鍛えたい 」と営業の世界に飛び込んだときだ。

研修所で1週間ぐらい同期と勉強するんだけど、アタシは2人部屋でやや年上のTさんと一緒だったのね。

当時からアタシはオタク趣味で、休み時間には古本屋で買ってきたマンガを読んでるような人間なんだけど、まあTさんとは普通に会話してるし、失礼の内容にしてるから関係は良好だったのよ。

きちんと挨拶してるし、酒の席にも出席してるし、悪いことはしていない。

で、研修も後半になって、ひとりで漫画を読んでるアタシにTさんが言った一言がその後の人生の景色を変えるような衝撃だったのよ。

 

「 Nくん・・・・もっと心を開こうよ、人間はね、心を開かない人間には心を開かないよ・・・・ 」

 

なんかの扉が「 ギーッ! 」と開いた音がしたわ。

 

「 心を開く 」とは弱く、かっこ悪いとこも見せること

Tさんの一言で覚醒したアタシは「 シモネタ 」キングになったわ。

小学生のような単語を並べて、自分のかっこ悪いところをぶつけていったらどっかんどっかんウケたのね。 気持ちよかったわ~、こんなに受けたのは小学校のとき担任の真似をした一人シュールコントをしたとき以来ね。

それから「 シモネタ 」の限界を感じて、なにか「 心を開く 」ことを探していったのよ。

カンタンに見つかったわ、アタシはラッキーなことに弱く、かっこ悪く、頭の悪い人間だからね。

仕事で毎日知らない人に会う

 ↓

自分の心をパッカーンと開く

 ↓

相手の心が開く

 ↓

仲良くなる

 

超シンプルに書くとこうなるわね。

仕事はその後の「 契約書にハンコをもらう 」

が出来なかったからやめちゃったけど、このテクニックは

その後とっても役になったわ。

 

さおりんばりの低空タックルに磨きをかけて

人は初対面の人間に対して一定の距離をとろうとするのね。

「 心を開く 」テクニックってのは、その距離を一気に縮める

低空タックル

のようなものなの。

警戒してる相手の意識の外、足もとから絡みつく吉田沙織ばりの必殺技よ。

生きれば生きるほど恥や失敗は増えるし、恥や失敗が増えれば「 心を開く 」時のネタになる。 すまし顔の意識高系には絶対身につくことのない、体温のこもった「 弱さ 」を武器とする必殺技は仕事に絶対役に立つし、何よりの長所になる。 金にも笑いにもなるし、失敗したらまたネタになるしね。

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コピー用紙ぐらいの厚さの階段を登って

いやあ12月だね。

今年の目標はいろいろあったんだけれど、

1、カヤックの本格営業

2、ランチ営業

結局どれも達成できなかったよ。

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冬の間に断固たる決意を固めて、

さあ!いざやるぞ!となったんだけど、

やっぱり夏は短くて忙しい。

新しいことをやる余裕なんてほとんどなかったんだ。

でも、ちょっとやってみて、どんな問題が出てくるのかわかったし、

それをクリアするために、どんなことをすればいいのかイメージはできた。

そんな経験をちょっとづつ積み重ねて、

いつか達成できるといいな。

目標にたどり着くには、日々積み重ねるしかなくて、

それがコピー用紙のような段差でもいい、って話。

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いきなりドカンとできない

「 ビジネスにはリスクがつきもの 」って理屈はわかるんだけど、

生来のビビリでつねに安全マージンがないと落ち着かない、

そんな小鳥のようなアタシに「 リスクを! 」って言わないでくれ、

借金なんて絶対したくないし、人も雇いたくない。

いつでもすべてを放り投げられる身軽さがあって、

やっと仕事に打ち込めるってもんだ。

 

でも、仕事を煮詰めていくと「 もっと安定した収益を上げたい 」って

欲が出てきて、それまでの薄利少売から中利ぐらいにしてみようと頭をひねってみたんだ。

「 う~ん、いろいろ必要だな 」って事に気付いた。

だって、いままでは

「 薄利だから、許してネ! 」って言えたけど、中利だったら

「 許してネ! 」

「 は? 」

ってお客さんにキレられちゃう!

そのためにはサービスの向上のため、人を雇ったり、モノを買いなおしたり

しなくちゃいけない。

がんばればできなくはないよ?

でも、人を雇う経験がない。

ずーっと下っ端だったから、命令したり怒ったりできない。

今日だって、新しいバイトの人に

「 機械の洗い方教えてください 」っていわれて

「 うんうん、まーカンタンだよ 」ってかるーく答えちゃったしね。

億を越える機械なんだから、もっとプレッシャー与えたほうがいいのかな?

「 てめぇ、壊したらどうすんだよ?あぁ??? 」って。

・・・できないんだよなぁ。

 

でも、それは絶対できないんじゃない、アタシがそのレベルに到達してない。

ってだけだ。

いきなり怒ったりはできない、

だったら強く注意をしたり、きっちり目を見て話したりぐらいならできる。

 

人を雇うことが出来ない。

じゃあ、ヘルパーでもいいじゃないか。 命令じゃなくて、指導でいい。

 

それらの準備が整ってから、お金を使えばいいんだ。 人間は積み重ねによってしか成長できない。 

 

つまり、できないことはできない。 

できることはやってきたことだけ。 

その地点からできる「 当たり前でカンタンにやれること 」に手を伸ばし、失敗したり成功したりするんだ。

積み重ねた経験があったから「 カヤックの営業を本格化しよう 」と思ったんだし、居酒屋があるから「 ランチもやろう 」って思ったんだ。

目標は芦別岳のように険しく遠いが、ちょっとづつ距離を縮めるしか方法はない。 自分のスピードを維持することがもっとも近道だ。右足を上げて、コピー用紙の厚みを登れ、次は左足だ。それを繰り返せ。

 

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